環境保護のための環境破壊
不労つぴ
環境保護のための環境破壊
スクイード博士という有名な科学者がいた。
彼は常日頃から環境保護について訴えていたが、地球の環境が日に日に悪くなっていくことを大変嘆いていた。
「このままでは地球は人間の手によって破壊されてしまう……」
地球を大事にしない人間たちへ嫌気が差したスクイード博士は、長年構想を練っていた計画を実行に移すことを決めた。
計画実行の日、博士は研究室の地下に隠されていた大量のアンドロイドを起動させた。
これは博士が長い年月をかけて開発したもので、最近になってようやく頭数が揃い、計画を実行できるまでになったのだった。
「行くのだ――我が子どもたち」
博士の号令とともにアンドロイドたちは一斉に空へ向かって飛び去った。
アンドロイドには地球の環境を破壊する機能が備わっていた。
博士は、地球の環境を乱す人間たちに裁きの鉄槌を下すため、アンドロイド達に地球の環境を人間が絶滅するレベルまで悪化させようとしているのだった。
「地球にとって、一番の毒は人間なのだよ……。そして、私も例外ではない」
博士は飛び立つ我が子達を見ながら小さく呟いた。
環境保護のための環境破壊、果たして博士の行動は地球にとって正しいことなのだろうか。
環境保護のための環境破壊 不労つぴ @huroutsupi666
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