目覚め
「ふわぁぁぁ」
気持ちのいい眠りだった。
微睡から意識を覚醒させ、体を起こした僕は自分の体の状態を確認して頷く。体調は完璧。万全だ。
「……ようやく起きたのか」
そんな僕を見て少し呆れたように隣の魔女が口を開く。
「あれ?寝ていなかったの?」
「寝たわ。もう……諦めてな。その上で私の方がはるかに起きただけだ」
「あぁ、そうなの」
眠りが深くなるのはしょうがない。
めちゃくちゃ戦ったからね。
一人で魔女教を半壊させたよ?途中でテールが僕のメッセージに気づいて魔女教のアジトを潰し始めてくれたおかげもあって途中から負担は減ったけど、それでもなお戦い詰めであることは変わりなかったからね。
いやぁ……本当に大変だったよ。
「うし。ぐっすりと寝たし、僕はそろそろ帰ろうかな」
「冷静に考えてみれば、結構凄いことした気がするし」
あの時は魔女教をどうやって潰すかを考えてばかりだったけど、冷静に今振り返ってみると僕のムーブは中々にいかちぃ気がしてきた。
僕の死体は少なくとも多くの人が目撃しているはずだ。うちの店には間違いようのない僕の死体が置きっぱなしにしていたのだから。
むしろ、気づいてくれない方が悲しいくらい堂々と置いてある……絶対にリーシアと、僕のこと心配しているよね。冷静に考えるとまぁまぁヤバそうじゃない?
「まぁ、……いいか」
もう既に起きたことと言えば起きたことだ。
気にせず行こう。
今更慌てても仕方ない。最悪の時は高跳びしよう。別の国で商売を始めればいいのだ。
「おい、魔女」
「……何だ?」
「このまま放置するわけにもいかんし、お前、これからは僕の護衛役な。もう暗躍とかするんじゃないぞー」
「ハッ!?な、何を勝手に!?」
「その代わりに週一で抱いてやるよ」
「……」
不満げに口を開いた魔女は続く僕の言葉で沈黙して顔を真っ赤にして俯かせる。
「沈黙は肯定と捉えるぞ」
「わ、私は魔女だ。ここまで幾万と犠牲を積み重ねてきた……人類史でも随一の大犯罪者だ。あの日、私が歩き始めた時からいずれこのような時が来ることも覚悟はしていた。お、大人しく殺せぇい」
「え?いやだよ。一度ヤった女を殺すとか寝ざめ悪いじゃん。僕はね?一切興味ないの。お前が誰を殺して、どんな犯罪を起こしていようが一ミリも興味ない。大事なのは僕だけだから。別に魔女教が僕から手を引くとお前が言いさえすればその時点で僕はもうお前と戦っちゃいない」
「えっ?」
「一度、お前は僕の手で折られた。なら、もうお前は僕の所有物だ。最初から提案じゃない。命令しているんだ」
「あんっ!?」
僕は何気なく魔女のおっぱいに手を伸ばして揉み、指で乳首を転がしながら言葉を続ける。
「お前は僕の護衛役な?」
「……は、はひっ」
「それでよし!」
魔女が僕の言葉に頷いたことを確認し、僕も満足げに頷くのだった。
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