食事時

「うん。美味しい……やっぱりここの料理人は凄いね。料理の腕がいい。僕も料理の作り方を教わりたいな」


 久しぶりにやってきたリースロイ伯爵家の屋敷の中で僕は今、夕食に舌鼓をうっていた。

 出てきた料理はしっかりと栄養が取れるバランスの良い食事だ。僕は出来るだけ長生きしたい。ちゃんと今日も健康的な食事を食べて一日を終えられたのは良いことだ。

 いつも変なものを食べていることが多いからね。他のところで補えるだけ補わないと。長生きしたいのに早死にしてしまう。


「それなら、良かった」


 満足げに食べる僕を前に、お母さんも何処か満足げに頷く。


「それで……?今、お前の店の調子はどうなんだ?」


 そして、そのままお母さんは話題として自分の店へと触れてきた。


「食事時にするような話?」


「食事時にするような話じゃなくなっているのは一体だれのせいだ?」


「ありゃりゃ」


 あっさりと言い合いにまけた僕は肩をすくめて苦笑する。


「そうよ!何、食事時に話せないような店を開いているのよ!」


「まったくだわ!」


「お姉ちゃん!貴方をそんな風に育てた記憶はないわよ!?」


 そんな僕へとお母さんだけではなく、食事の席に同席していたリーシア。それと双子のお姉ちゃんまで僕の方へと食ってかかってくる。


「別にお姉ちゃんに育てられた記憶はないけど?」

 

 自分よりも五つ年上の双子のお姉ちゃん。

 とに対し、僕は首をかしげながら答える。


「な、何よぉ!?あんなに面倒を見て可愛がってあげたじゃない!」


「私は貴方が痴男に育って欲しいなんて……そんなこと思っていなかったし、そう育てたつもりもないのにぃ!?」


 結構犯罪チックな興奮具合で僕の面倒を見ていただけどね?


「……二人の言う通りだ。私はそんな子に育って欲しくはなかった」


「僕が楽しく好きに生きているんだからいいじゃん?確実に僕はこの世界で一番人生を謳歌している男性だと思うよ?」


「別に金ならこちらで用意できる。何もあんな店を持つ必要は……」


「あれも楽しい」


「……訳が分からん」


 僕の言葉に対し、お母さんは呆れたように首を振る。

 確かにこの世界の人間の常識で考えればありえないことだ。でも、僕はこんなんなのだ。前世があるし。受け入れて欲しさはある。


「そ、そんなに性行為が好きなら私たちだって……」


「何で私たちには一切手を出さないの!?」


「い、いや……家族とヤるのは」


「「なんでよぉ!?」」


「……うぅむ」


 家族に手を出すのはねぇ?あまりにも違うよね、うん。

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