そのメイド、要注意です。

アラリック財閥には、あるメイドがいる。




「坊っちゃーん、いい加減お勉強したらどうですー？おバカになっても知りませんよー」



「ダンナ様ってなんか、全体的にイカツイですよね。生まれた時からあの顔なんですかね？」



「私、メイドですけど掃除は一切出来ませんよ？今更すぎません、坊っちゃん」



掃除以外は超一流のそのメイドは、何をしでかすか予想が出来ない要注意人物。


行動や言動からは何も掴めず、主である財閥の跡継ぎ息子、デインをからかいつつも世話する彼女はこう語る。



「私は坊っちゃんに逆らう事は出来ませんよ。なんせ、坊っちゃんが主なのですから」