第2話

ここだけの話、ねぇ。


ふむ、と思わず考え込む。


未だにこにこ顔の優斗をじっと見つめていれば。




「ああ、例えば優斗には兄貴が2人いるとかそういう系~?」




気だるげにソファーに身を預けながら奏がそんなことを言った。


ああ、そういうね。


てゆうか。




「えっ、待って!優斗兄弟いたの!?」




一人っ子だとばかり思ってた!


何この突然の発覚…!




「おー。瞳ちゃん食いついたねー」



「いや、普通に驚くでしょ!」



「うんー、だからそういうのを含んだ自己紹介をしようって話ー。瞳ちゃんもみんなの個人情報知りたくないー?」




そう言われて、思わず生徒会メンバーの顔を順に見回す。


このメンバーの個人情報…。


言われてみたら確かに気になる。




「…知りたい、かも」




この人たちの私生活謎だし。


むしろほとんどのこと知らないし。


というワケで。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る