レッドカーペットは歩けませんでした

遥風のあら

プロローグ

俺は或る国の軍人だった。

上層部が無茶な計画―二正面作戦なんかやりやがって、首都も陥落しそうな勢いだ。

俺も首都を必死に守った。でも、敵の射撃で死んじまったみたいだ。

そういえば、総統も同じ頃に自殺したらしい……

気づいたら知らない街にいた。そこで俺は第二の人生を歩んだ。

何の風の吹き回しか知らんが、こんな俺も結婚して子供も出来た。

幸せだった。なんせもう総統は居ないんだ。

もう、総統は……居ないはずだ。

じゃああいつは誰だ?何故この国の、トップの座に着いている?

その理由は……すぐに分かった。

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