第2話 人間関係について

質問者:「人間関係ってなんでこんなにめんどくさいんでしょうか?」


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ニシタニさん:

いや〜、人間関係がめんどくさいって、それ、もう本質なんですよね。


だって、人間って自分と他人のあいだに「ズレ」がある生き物なんで、そもそも100%分かり合えるとか、期待しないほうがいいんですよ。


よく「空気を読め」とか「察して」とか言う人いますけど、それって裏を返せば「説明はしないけど、思い通りにしてね」ってことなんですよね。いや、それって無茶な要求じゃない?っていう。


で、何がめんどくさいって、こっちは普通にしてても、相手には「冷たい」とか「怒ってる?」とか思われたりするわけで。しかも、それにいちいち気を使わないといけないっていう、この手間の多さがしんどいんですよ。


あと、これ結構みんなやりがちなんですけど、

「全員と仲良くしなきゃいけない」と思ってる人が多い。でもそれって、無理ゲーなんですよね。


例えば、10人いたら2人ぐらいは勝手にあなたのこと嫌ってきますし、逆に、何もしていないのに仲良くなれる人もいます。


つまり、人間関係って「選べる」ってことをもっと意識した方がいいんです。めんどくさい人から距離を取る自由もあるし、価値観が合う人とだけ付き合うっていうのも、ぜんぜんOKなんですよ。


でね「でも職場ではそうもいかないんですよ」って言う人いるんですけど、それもまぁ、たしかに正論ではあるんですが、「必要以上に仲良くしない」っていうスキルを身につけた方がいいですね。表面上は普通に接して、中身は距離を置く。これでいいんです。


結局、人間関係って「期待値」のズレからストレスが生まれるんですよ。

「これくらいやったら、あの人も返してくれるはず」って思ってても、相手は全然そう思ってなくて、こっちだけ勝手にイライラする。だったら、最初から期待しない。これが一番効率的なんです。


しかも、SNSのせいで「人間関係をうまくやってる風の人」がめちゃくちゃ目に入るじゃないですか。「あの人、フォロワーも多いし友達も多そうだな〜」って。

でもあれ、だいたい幻想ですからね。

実際は、裏でトラブってたり、誰にも言えない悩み抱えてたりしますから。


だから、人間関係がめんどくさいって感じるのは正常な感覚で、

それを「自分が悪い」とか思わないでほしいんですよ。

むしろ、「なんでこんなに気を遣わなあかんねん」って思える方が、ちゃんと自分の軸を持ててる証拠だと思います。


で、最後にアドバイスするとしたら、

「自分が心地いい人」とだけ付き合って、それ以外はフェードアウトしていいです。

人間関係って、がんばって繋ぎ止めるもんじゃなくて、自然と続くものだけで十分なんですよ。

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