第2話 人間関係について
質問者:「人間関係ってなんでこんなにめんどくさいんでしょうか?」
_________________________
ニシタニさん:
いや〜、人間関係がめんどくさいって、それ、もう本質なんですよね。
だって、人間って自分と他人のあいだに「ズレ」がある生き物なんで、そもそも100%分かり合えるとか、期待しないほうがいいんですよ。
よく「空気を読め」とか「察して」とか言う人いますけど、それって裏を返せば「説明はしないけど、思い通りにしてね」ってことなんですよね。いや、それって無茶な要求じゃない?っていう。
で、何がめんどくさいって、こっちは普通にしてても、相手には「冷たい」とか「怒ってる?」とか思われたりするわけで。しかも、それにいちいち気を使わないといけないっていう、この手間の多さがしんどいんですよ。
あと、これ結構みんなやりがちなんですけど、
「全員と仲良くしなきゃいけない」と思ってる人が多い。でもそれって、無理ゲーなんですよね。
例えば、10人いたら2人ぐらいは勝手にあなたのこと嫌ってきますし、逆に、何もしていないのに仲良くなれる人もいます。
つまり、人間関係って「選べる」ってことをもっと意識した方がいいんです。めんどくさい人から距離を取る自由もあるし、価値観が合う人とだけ付き合うっていうのも、ぜんぜんOKなんですよ。
でね「でも職場ではそうもいかないんですよ」って言う人いるんですけど、それもまぁ、たしかに正論ではあるんですが、「必要以上に仲良くしない」っていうスキルを身につけた方がいいですね。表面上は普通に接して、中身は距離を置く。これでいいんです。
結局、人間関係って「期待値」のズレからストレスが生まれるんですよ。
「これくらいやったら、あの人も返してくれるはず」って思ってても、相手は全然そう思ってなくて、こっちだけ勝手にイライラする。だったら、最初から期待しない。これが一番効率的なんです。
しかも、SNSのせいで「人間関係をうまくやってる風の人」がめちゃくちゃ目に入るじゃないですか。「あの人、フォロワーも多いし友達も多そうだな〜」って。
でもあれ、だいたい幻想ですからね。
実際は、裏でトラブってたり、誰にも言えない悩み抱えてたりしますから。
だから、人間関係がめんどくさいって感じるのは正常な感覚で、
それを「自分が悪い」とか思わないでほしいんですよ。
むしろ、「なんでこんなに気を遣わなあかんねん」って思える方が、ちゃんと自分の軸を持ててる証拠だと思います。
で、最後にアドバイスするとしたら、
「自分が心地いい人」とだけ付き合って、それ以外はフェードアウトしていいです。
人間関係って、がんばって繋ぎ止めるもんじゃなくて、自然と続くものだけで十分なんですよ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます