教えてニシタニさん
ひでゆき
第1話 やりたい事が見つからない人へ
質問者:やりたい事が見つからないんですけど、どうしたらいいですか?
_________________________
ニシタニさん:うーん、やりたい事が見つからないって、よくある悩みですけど、実はこれ、そんなに大きな問題じゃないんですよね。
そもそも「やりたい事」って、なんかすごい壮大で人生を決めるようなものだと思いがちですけど、実際はそんなに完璧なものを見つける必要ってないんです。
よく言われるのが「情熱を持て!」とか「これが自分の天職だ!」って話ですよね。
でも、それって結構「理想の姿」みたいなものに引き寄せられているだけで、実際はそんな理想通りにピッタリ合うものなんて、最初から見つかることの方が少ないんですよ。
例えば、あなたが今「やりたい事がない」と感じているってことは、その時点ではまだ何も見つかってないだけなんです。
だから焦って無理に「やりたい事」を見つけようとしなくていいんですよ。それをやろうとすると、ますますプレッシャーがかかって余計に見つからなくなります。
なんでかっていうと、「やりたい事を見つけないといけない」って思うこと自体が、
すでに自分にプレッシャーをかけてる状態だからです。自分が今やってる事、興味のある事を少しずつ試してみる方が、結果的にやりたい事が見えてきます。
いろんな事に挑戦して、失敗して、また挑戦して。これの繰り返しで、だんだん「これが自分に合ってるな」って思える瞬間が来るんですよ。だから、焦る必要はないんです。
でも、ここで重要なのは「やりたくない事をやらない事」ですね。自分がやりたくない事にエネルギーを使っていると、その時間や労力がどんどん無駄になっていく。
逆に言うと、「やりたくない事」を無理にやらなければ、自然と自分がやりたい事に近づいていけるんです。
例えば、今の仕事が全然楽しくないとか、人間関係にストレスを感じているとか、そういう状況が続いていると、やりたい事なんて見つけられないんですよ。そういう時は、まずそのストレスを減らすために「やりたくない事」を減らす方が先決です。
で、やりたくない事を減らすと「じゃあ今やりたい事はなんだ?」って少しずつ考える余裕ができてきます。そうやって自分の心を少しでも楽にしてあげると「やりたい事」のヒントがどこかでひょっこり出てくることが多いんです。
また「やりたい事を見つける」って最初はすごく漠然としていて具体的じゃないからこそ、結局最初から完璧を求めるとつまずくんですよね。
一つ目の挑戦がダメだったからって「やりたい事なんてないんだ」と思う必要もないんです。むしろ、どんな事でもやってみることで、新たな発見が生まれるんです。
例えば、最初はなんとなく「料理が好きかも」と思って始めたことが、実は食材の管理や、レシピを考えることが楽しくなったりする。それがその後、実際に料理を仕事にしてみたらどうか?なんて考えだすと、もっと深く自分を知ることができるんです。
やりたいことが見つからない時に大事なのは、最初に「何がしたいか?」っていう完璧なビジョンを持たなくても、ちょっとずつやってみることです。
ただ、ここで重要なのは「やらない事」の方が大事ってことです。つまり、あなたが興味のない事や、無理してやらなきゃいけないと思っていることを無理に続ける必要はないってことです。それって時間の無駄ですし、結果的にもっと疲れてしまうだけですから。
じゃあ、「やりたい事が見つかるまでどうするか?」って話ですが、とりあえずは自分が「やりたくない事」を見つけることから始めてみるのが一番の近道です。
だって、嫌なことをやらないようにしていると、その分、余裕ができて、もっとやりたい事が見えてくるからです。
そのうち、やりたい事は思いもよらぬタイミングで見つかりますから、焦らずに自分のペースで進んでいけばいいと思いますよ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます