第6話 営業は必要ですか?

「営業」と「販売」。これを同じだと考える人が多くなりました。モノを売る部署=営業課???

私の理解は、顧客に対する接し方の違いです。

営業は商品などを「売り込む」こと

販売は買いたいと考えている人に「対応する」こと


会社に入ったころ、先輩から、「売れるには、2通りある。買取とユーザー指名だ。」

買取=店の仕入れ=営業。ユーザー指名=お客への販売=販売 です。

買取が出来なければ、一人前の営業とは言えない。

「仕入れてください。」簡単に感じますが、中々言えない。必ず言われるのは、「俺にとって何のメリットがあるの?」


タイミングを見計らい、勇気を出して、声にして見る。最初は、ほぼ100%断られる。何回も言っていると、相手のバイイングシグナルに出くわす。「どの色が売れているの?」「今月安いの?」「メリットがあるの?」これらの言葉を聞き逃さず、帰って、作戦を練り直す。


過去の実績を分析し、相手の資金力、得意技を見つける。リコメンド内容が決まったら、話のストーリーを決める。いざ出陣!

これだけ準備しても、決まらないのが経験の浅さ。ネバーギブアップと心に決め、やり直しである。


私の経験上、20代―30代とじっと我慢をして、基本に忠実にやり続けると、ある時、奇跡とも呼べる成果が舞い降りてくる。いつ来るか不明だが、必ず奇跡は来る。怠け者には、奇跡は来ない。石の上にも三年である。


買取ができるようになると、次の試練がやってくる・

買取在庫を、早く販売させ、次を仕入れて貰う。回転を上げる事だ。


私は元野球部。営業は、何処のポジションかを考えた。

答えは、「営業=応援団」

ある時は、膠着状態を脱出させ、ある時は、店にプレッシャーを掛け、ある時は、販売支援をする。

良い営業は、人々を「安心」させる。「大丈夫」の言葉を信じて貰える。こういう人間に成り得たら、「一流」の称号を貰える。


私が思うに、無償の願いを贈ってくれる応援団=営業

営業は必要です。応援団が必要なのは、ご存じの通りです。今年の夏の甲子園も大応援団の「♪陸の王者慶応」が勝ちました。

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