最終話 “私”のご主人様は私の夫⑦

 康博さんからの誕生日プレゼントはカレの名前の入った婚姻届。お父様からの誕生日プレゼントは“営み機能”


 無事結婚した私とカレは……“私”を交えて初夜を迎え、私達は永遠の愛を誓い合った。



 それから毎晩、カレのお髭を胸に感じて……

 私はカレの子供を身籠った。



 今の私の周りにはたくさんの人々が居てくれる。


 私の「自分の子供を産むのと取り上げるのを両方とも体験したい」というとんでもないお願いの為にプロジェクトが組まれ、みなみさん、紬ちゃん、凛さんの三人がご自分のお産に私を立ち会わせてくれた。


 今の私は(とてもなれはしないが)助産師になる勢いで猛勉強している。


 そして一日数時間、“私”をAIモードで起動して、後で記憶の融合を行う訓練も怠らない。


 すべてはとても贅沢でとても幸せな願いの為!


 そんな私を……夫である康博さん、響子ママ、お父様はいつもサポートしてくれている。





                            おしまい






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“私”とオレと私の物語 縞間かおる @kurosirokaede

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