リベンジカプチーノ

星笛霧カ

第1話『佐智子編 最初の苦味』

鼻腔を優しく刺激する芳醇なアロマが、まるで上質なブランケットのように疲れた脳をふわりと包み込む。

午後の陽光が、埃ひとつない大きなガラス窓から暖色の光線となって斜めに差し込み、ワックスで艶やかに磨かれた床に淡い光の帯を描いている。その光の帯は、まるで私を異空間へと誘う一本道のようだ。


窓の外に目をやれば、見慣れた街路樹の葉が、西日を浴びてきらきらと反射し、初夏の風に穏やかに揺れていた。一枚一枚の葉の輪郭までくっきりと見える。


夜勤続きでずっしりと鉛のように重い四肢に、陶器のカップから伝わるカフェインの温かさが、じんわりと、しかし確実に染み渡っていく。

それ以上に、この外界から切り離されたような静謐な空間だけが与えてくれる、まるで薄皮を一枚ずつ剥がしていくようなささやかな解放感が、ささくれ立った神経をそっと撫でるように鎮めていく。


自宅の目と鼻の先に星場ほしば珈琲がオープンしてから、どれほどの歳月が流れただろうか。

看護師という昼夜逆転も珍しくない仕事に身を置く私にとって、張り詰めた意識を解き放つ場所は不可欠だった。

いつしかここは、なくてはならない心の避難所となっていた。


「こんにちは、佐智子さん! 今日も一日、お疲れ様です!」


カウンターの奥から、まるで午後の陽だまりをそのまま声にしたような、快活で温かな鈴を転がすような声が響いた。その声は、店内に流れる静かなジャズの音色とも心地よく調和している。

反射的に顔を上げると、新品のようにパリッとしたモスグリーンのエプロンが実によく似合う、背筋の伸びたすらりとした若い女性が、両方の口角をキュッと上げた柔らかな笑みを浮かべていた。その瞳は、一点の曇りもなく澄んでいる。


月島みゆちゃん。

このカフェに通い始めてしばらく経った頃からだろうか、彼女とカウンター越しに交わす何気ない会話が、ここを訪れる密かな楽しみの一つになっていた。


「ありがとう、みゆちゃん。いつもの、お願いできるかしら?」


「もちろんです! いつもの、ドリップのトールサイズですよね? 本日はですね、ケニア産の新しい豆が入荷しておりまして、華やかな酸味とコクが特徴なんですよ。いかがなさいますか? もしよろしければ、試飲もできますけど」


「じゃあ、それでお願いしようかな。みゆちゃんのおすすめなら間違いないもの」


彼女……みゆちゃんは、確か二十三歳だと言っていた。その若さで、どうしたらこんなにも細やかな気配りができるのだろうと、いつも感心してしまう。

私より一回り以上も年下でありながら、コーヒーを淹れるその指先から、カップを差し出すその手つきまで、一つ一つの所作もため息が出るほど丁寧だ。

そして何より、まるで心の曇りを一瞬で吹き飛ばすような、初対面の相手をも武装解除させてしまうような、屈託のない笑顔。その笑顔は、彼女の最大の魅力かもしれない。


初めて言葉を交わした日、「少し前からこちらでお世話になっております、月島みゆと申します!」と、太陽に向かって真っ直ぐに咲くひまわりのような明るさで挨拶された瞬間から、私は彼女にどこか特別な親近感を抱いていた。

まるで、ずっと昔から知っている妹に再会したような、そんな不思議な感覚だった。年の離れた妹、茜とほぼ同年代だからかもしれない。


「佐智子さん、以前お話しされていた作家さんの新しい小説、もう読まれました?」


ふわりと立ち昇る湯気と共に、焙煎された豆の香ばしい香りが一層濃くなる。その湯気を立てるコーヒーを、まるで壊れ物を扱うように慎重にカップへ注ぎながら、彼女が小声で、しかし期待に満ちた表情で尋ねてくる。


「ええ、もちろん! 発売日に手に入れたわ。みゆちゃんは?」


「私もです! もう、本当に素晴らしかったですよね! 特にあの最後のシーンが……! ああ、思い出しただけでも鳥肌が……!」と、彼女は自分の腕をさする仕草を見せた。


愛読する作家が同じだと判明してからは、私たちはカウンター越しにこのような会話を頻繁に交わすようになった。

彼女は自身のことを多くは語らなかったが、「今はフリーターみたいなものですけど、いつか叶えたい夢があるんです」と、時折、その大きな瞳を遠くを見つめるようにして、未来への希望でキラキラと輝かせていた。その横顔は、普段の快活さとはまた違う、どこか儚げな美しさを湛えていた。

一人暮らしで夢を追いかけるその姿に、私はまるで自分のことのように心からの声援を送っていたのだ。


あの頃は、この穏やかな日常が永遠に続くものだと、何の疑念も抱くことなく。

まさか、こんな形で彼女の名前を聞くことになるなんて、想像もしていなかった。


そんな陽だまりのような穏やかな日常の歯車が、気づかないほど微かに、しかし確実に軋み始めたのは、まだ肌寒い風が吹く三月の下旬のことだった。

長年籍を置く大学病院の医局長室に呼ばれ、神妙な面持ちの彼から、国際協力プロジェクトへの参加を打診されたのだ。その瞬間、部屋の空気がピンと張り詰めたのを覚えている。


派遣先はインドネシア。期間は約一ヶ月。現地の看護師の育成指導という、大きな、そして非常にやりがいのある任務。

私の胸の中で、新たな挑戦への期待と、未知の環境へのわずかな不安が交錯したが、迷いはなかった。むしろ、心が奮い立つような感覚だった。

これは私のキャリアにとって、そして人生にとって、間違いなく大きな転機となるはずだ。


出発の日が刻一刻と迫り、期待と一抹の寂しさを胸に抱えながら、私はいつものように星場珈琲の重厚な木の扉を開いた。


「一ヶ月ほど、日本を離れることになったの。インドネシアで仕事よ」


そう告げると、みゆちゃんは手にしていたコーヒードリッパーをカウンターに置き、一瞬、大きな瞳をこれ以上ないほど丸くして驚きの表情を見せた後、


「えーっ! インドネシアですか!? すごい! 国際的な看護師さんなんて、カッコいいです!」


と、まるで自分のことのように声を弾ませた。

だが、すぐにその太陽のような表情がふっと翳り、眉がわずかに寄せられた。


「でも……一ヶ月も佐智子さんとお会いできなくなるのは、本当に寂しいです……。でも、佐智子さんの夢のためですものね! 頑張ってください! 私も、ここから心から応援しています!」

彼女はそう言って、自分の胸にそっと手を当てた。


「ありがとう。きっと、あっという間よ」


「ご帰国されたら、まず一番に、絶対にまたいらしてくださいね! インドネシアのお話、たくさん聞かせてください! お土産話も……あ、でも無理はなさらないでくださいね。お元気で帰ってきてくださるのが一番のお土産ですから! でもやっぱり、ちょっとだけ楽しみにしています!」

茶目っ気たっぷりに笑う彼女につられて、私も自然と笑みがこぼれた。


「もちろんよ。待っていてね」


その約束が、まさかこんなにも残酷な形で果たされることになろうとは、温かいカプチーノの泡のように、甘く優しい未来だけを信じていたこの時の私は、想像することすらできなかった。

この笑顔が、私が見る彼女の最後の笑顔になるかもしれないなんて、考えもせずに。


インドネシアでの一ヶ月は、湿度の高い熱気、喧騒、そして日本では考えられないような医療環境など、文化や環境の違いに戸惑うことも少なくなかったが、日に焼けた現地スタッフと共に汗を流し、言葉では言い尽くせないほど充実していた。毎晩、ベッドに入ると泥のように眠りについた。

時間は瞬く間に過ぎ去り、無事にプロジェクトを完遂した時には、確かな達成感と、そして名残惜しさが胸を満たしていた。

季節は巡り、飛行機の窓から見下ろす景色が緑濃くなっていくのを感じながら、日本はもう初夏の気配が漂い始めている頃だろうと思いを馳せた。


日本の家族……と言っても、今の私には妹の茜しかいない。

五年前に両親を不慮の交通事故で亡くして以来、私たち姉妹は二人きりで肩を寄せ合い、支え合って生きてきた。年の離れた、かけがえのない、たった一人の妹。

私がインドネシアに滞在している間、あの甘えん坊の茜は、寂しい思いをさせていなかっただろうか。ちゃんとご飯を食べて、元気に過ごしていただろうか。そんなことばかりが気にかかる。

早く茜の顔が見たい。そして、土産話と共に、ぎゅっと抱きしめてやりたい。

帰国したら、まずはあの子のアパートへ直行しよう。

もちろん、あのカフェで元気な笑顔を見せてくれたみゆちゃんにも、無事に戻ったことを報告しに行かなければ。


帰国した翌日、私はまだ抜けきらない時差ぼけの気怠さを体に感じながらも、約束通り、まずは茜が一人で暮らしている大宮のアパートへと足を運んだ。

インターホンを指が白くなるほど数回押すが、モニターは暗いままで、応答はない。しんと静まり返った廊下に、呼び出し音だけが虚しく響いている。

早鐘を打つ心臓を抑えながら、携帯電話にかけてみても、「電波の届かない場所にいらっしゃるか……」という感情の欠片もない無機質なアナウンスが、耳障りなほど虚しく流れるだけ。コール音すら聞こえない。

メッセージアプリの確認画面にも、既読のしるしは一向につかなかった。


(まだ寝ているのかしら……? それとも、もう外出してしまったの?)


嫌な予感が、まるで冷たい霧のように胸の中に立ち込めてくる。

微かな胸騒ぎを覚えつつも、私は震える手でバッグから合鍵を取り出し、カチャリと乾いた音を立てて部屋のドアを開けた。

看護師という仕事は生活が不規則になりがちだ。疲れて深く寝込んでいるのかもしれない。

私が心から可愛がっている妹は、少し天然なところもあるけれど、基本的には真面目でしっかり者だ。何の連絡もなしに音信不通になるような子ではないはずだ。


「茜――? 入るわよ――?」


声をかけながら室内に足を踏み入れるが、返事はない。

ワンルームの部屋は、茜らしい、きちんと整頓されていて、彼女が淹れたであろうハーブティーの残り香が微かに漂い、生活の温もりは感じられる。

けれど、人の気配だけが、まるで掃除機で吸い取られたかのように、そこには全く存在しなかった。

テーブルの上には、飲みかけのマグカップが、まだ湯気の残り香がするような錯覚を覚えるほど、まるでつい先ほどまで誰かがいたかのように、ぽつんと置かれたままになっている。カップの縁には、淡い色のリップスティックの跡が残っていた。茜のお気に入りの色だ。


(どこかへ出かけているだけよね……すぐに帰ってくるはずだわ……)


大丈夫、大丈夫。きっとすぐに帰ってくる。

そう自分に何度も言い聞かせ、私は重くなった体をひきずるようにしてソファにそっと腰を下ろした。クッションには、まだ茜の香りが残っている気がした。

しばらく待っていれば、ひょっこり帰ってくるだろう。インドネシアでの土産話も山ほどある。驚かせてやろう。

そんなことを考えているうちに、長旅の疲労と時差ぼけが一気に押し寄せ、私はいつの間にかうとうとと浅い眠りに落ちてしまっていた。


***


どれほどの時間が経過したのだろうか。

意識の底から引きずり上げられるような衝撃と共に、けたたましい物音で、私は現実世界へと乱暴に引き戻された。

心臓が喉から飛び出しそうだった。


ドン、ドン、ドン!


まるで何かを壊そうとするかのように、玄関のドアを、何者かが激しく叩いている。その音は、アパートの壁を震わせ、私の鼓膜を直接殴りつけるようだ。


(茜……? いいえ、あの子がこんな乱暴な真似をするはずが……?)


まだぼんやりとした頭で状況を掴めないまま、寝ぼけ眼をこすりながら、一歩一歩、まるで薄氷を踏むように恐る恐るドアへと近づく。

「どなたですか?」と声をかけるが、返事はない。ただ、ドアを叩く暴力的な音だけが、静まり返った室内に不気味に響き渡っていた。

……いや、ふいに、まるで糸が切れたようにもう音は止んでいる。その静寂が、逆に恐ろしい。


息を殺し、ドアチェーンをかけたまま、そっとドアスコープを覗き込む。レンズの向こうには、蛍光灯に照らされた無人の廊下が歪んで見えるだけ。

誰もいない。

……気のせいだったのだろうか? いや、あの暴力的な音は、確かにこの耳で聞いた。夢ではない。


不審に思いながらも、チェーンを外し、ゆっくりとドアを開ける。やはり、廊下には誰の姿も見当たらなかった。


(一体、なんだったというの……?)


ドアを閉めようとした、まさにその時。

視界の隅で何かが動いた気がして、ドアノブに、ありふれたコンビニの白いビニール袋が一つ、ぶら下がっているのが目に留まった。

密閉されたマンションの廊下だ。風もないはずなのに、それがまるで生きているかのように僅かに揺れているように見えた。

心臓が嫌な音を立て始める。こんな場所に、一体誰が? 何のために?


言いようのない不吉な予感に全身の血が逆流するような感覚を覚え、背筋が凍りつきながら、私はまるで爆発物にでも触れるかのように震える手でそのビニール袋を掴み取り、逃げるように部屋の中へと戻った。

急いでドアチェーンだけでなく、鍵も二重にかけ、震える手で何度も確認する。

そして、リビングのテーブルの上に、まるで毒蛇でも吐き出すかのように、袋の中身を乱暴にぶちまける。


――息が、止まった。


中からカサリと乾いた音を立てて滑り落ちてきたのは、何の変哲もないA4サイズのコピー用紙を四つ折りにした一枚の簡素な紙切れと、数枚のポラロイド写真、そして……ああ、嘘でしょう? これは……見覚えのある、茜の好きなキャラクターのストラップがついたスマートフォンだった。


写真は、五枚あった。一枚一枚が、悪夢のワンシーンを切り取ったかのようだ。

どの写真にも、薄暗いコンクリートのような場所で、手足を荒縄のようなもので無惨に固く縛られ、汚れた布で口を猿轡で塞がれた若い女性が写っている。

焦点の合わない、大きく見開かれた恐怖に歪んだ瞳、頬に残る痛々しいほど生々しい涙の跡。その髪は乱れ、いつも血色の良かった唇は紫色に変色している。

……それは、信じたくない、信じられるはずがない。

でも、まぎれもなく、私の愛する妹、茜の姿だった。


「あ……かね……?」


まるで空気が抜けるような声にならない呻きが、か細く喉から漏れる。

視界がぐにゃりと歪み、頭の中が真っ白になり、足元から力が抜け、立っていることすら困難になる。床に崩れ落ちそうになるのを、必死でテーブルに手をついて支える。

なんなの、これ。どうして。一体、何が起こっているの……?


何が何だか分からない。呼吸すらままならない。

震える指で、もう一つの紙切れを拾い上げる。それは、先ほどの写真よりもずっと軽く、そしてずっと重い。

パソコンで印字された、ゴシック体の、感情の欠片も感じられない無機質な文字が、まるで死刑宣告のように、そこには並んでいた。


『熊谷茜は預かった。返して欲しければ、指定の場所に 月島みゆ を連れて来い。要求に応じなければ、妹との再会は永遠に叶わないだろう。警察に知らせた場合、その時点で妹の命はないものと覚悟しろ。連絡には、同封したスマートフォンを使用しろ』


月島……みゆ……?

その名前が、まるで鋭い棘のように私の鼓膜に突き刺さる。

あの、星場珈琲で出会った、いつも私を元気にしてくれた、太陽のような笑顔の彼女の名前が、なぜ?

こんな悪夢のような状況と、どうして結びつくの?

彼女を、連れて来い? いったい、どういうことなの?

あのみゆちゃんが、茜の誘拐に関与している……? そんな馬鹿な。ありえない。信じられない……。

でも、目の前にあるこのおぞましい写真は、冷酷な現実は、その可能性を否定させてはくれない。

そして、「警察に知らせたら命はない」……?


(警察に……この状況をどう説明すればいい? いや、それ以前に、通報できない……! あの脅し文句が、脳内で繰り返し再生される)


脳裏に、五年前に突然の事故で両親を失った日の記憶が、まるで昨日のことのように鮮明に蘇る。あの日の、冷たい雨の匂い。サイレンの音。そして、なすすべもなく立ち尽くすしかなかった、底知れぬ絶望感。

もう二度と、大切な家族を失いたくない。たった一人の妹なのだ。

もし、私のたった一つの判断ミスで茜の身に何か万が一のことがあったら……私はきっと、一生、この重荷を背負って、自分を許せないまま生きていくことになる。

それだけは、絶対に避けなければ。


誘拐なんて、テレビドラマの中だけの出来事だと思っていた。

「どうしてすぐに警察に連絡しないのよ」なんて、他人事のように憤っていたかつての自分が、今は犯人の冷酷な脅しに、完全に心を打ち砕かれている。

警察なんて、頼れない。頼れば、茜が殺されてしまうかもしれない。


思考は完全に麻痺し、まるで分厚い氷の中に閉じ込められたように、ただただ言いようのない恐怖と絶望が、冷たい霧のように全身を覆っていく。指先一本動かすことさえ億劫だ。

インドネシアで得た達成感も、日本へ帰国できた喜びも、全てが遠い世界の出来事のように色褪せていく。

目の前にあるのは、変わり果てた姿で監禁され、怯える妹の写真と、何の脈絡もない理解不能な要求、そして誰にも助けを求めることができないという、あまりにも過酷で、出口の見えない暗闇のような絶望的な現実だけだった。


まるで鉛のように重い腕を伸ばし、床に転がっていたスマートフォンを拾い上げる。

それは、去年の茜の誕生日に、私が少し無理をしてプレゼントしたものだった。あの時、満面の笑みで喜んでくれた茜の顔が、脳裏をよぎって胸が張り裂けそうだ。

画面は黒いままだ。これが、犯人との唯一の連絡手段だというのか……。


私は、そのまるで氷塊のように冷たいスマートフォンを、爪が食い込むほどただひたすら強く、強く握りしめることしかできなかった。

これからどうすればいいのか、何も考えられない。

ただ、茜を助けなければという思いだけが、この冷たい機械を通して、私を突き動かそうとしていた。

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