第29話 夢


 エルザを背負ったジョーは、大雨でずぶ濡れになったまま、穴の中を登っていった。


 入口付近の急な登りを終えて、少し平坦な場所へ出た時、ジョーはエルザを下ろして休憩を取った。


「体が冷えるといけない。とりあえず、服を絞って水気を取ろう」


 ジョーは自分の服を脱いでよく絞り、水気を切ってからそれでエルザの髪や顔を拭いていった。


 そして、エルザのシャツを脱がせると、よく絞ってからまた着せた。その時、ジョーはエルザの異変に気が付いた。


「すごい熱じゃないか……いつからだ?」


 ジョーがエルザに触れると、彼女の身体は氷のように冷たく、ガタガタと震えていた。


「わからない…………急に頭が重くなったの……」


「これは駄目だ!」


 薬も食料も、着替えなく、火を起こすことも出来なかった。あるのは二挺の斧だけとは……ジョーは自分の斧が初めて憎らしく思えた。


 小屋は崩壊しているし、ここから町まではずいぶんと遠い。


「とにかく、先を急ぐしかない……」


 ジョーは自分の服も脱いでエルザに着せた。


「エルザ……お前は俺の背中で寝ていろ」


「そんなの悪いわ……」


「馬鹿言え。そんな状態で歩いていたら、いつまで経っても森から出られないぞ。いいから背中に乗るんだ」


 エルザは頷くと、ふらふらとジョーの背中に倒れ込んでいき、そのまま目を閉じて、意識を手放した。


「エルザ!死ぬな! 頑張るんだ! お前を失ったら、俺は生きて行けない!」


 ジョーはそう叫びながら、トンネルを登っていった。その先に見える、一筋の光明を目指して……。


エルザは高熱で頭がフラフラする中、ジョーが必死で声を掛けてくれているのを耳にしていた。


 何を言っているのか、頭がぼーっとして聞き取れなかったが、ジョーがエルザのことを想って励ましてくれていることだけは感じ取れた。


 無防備に体を預けることのできる安心感。そして、大きな背中で揺られながら運ばれていく心地よさを感じていた。


 そのうち、意識は朦朧としてきて、視界はグルグルと回り出す。ここは現実なのか、何なのかわからないまま、エルザは眠りに落ちた。





 エルザが目を覚ました時、そこはベッドの上だった。


 周囲を見回すと、そこはベッドしかない小さな部屋だった。窓から入る太陽の光でとても明るく、窓から入る心地よい風が、レースのカーテンを揺らしていた。


 エルザは右腕を見たが、清潔な包帯に巻きなおされていて、痛みもほとんどなかった。身体は少し気だるかったが、随分と回復した気がする。


「ここは……ブラスト村なの?」


 エルザは首を伸ばして窓の外を見てみる。すると、来た時に歩いたブラストの街並みが目に入った。きっと、ジョーがブラストまで運んでくれて、宿の一室に寝かせてくれたのだろう。


 エルザは立ち上がって、少しだけ窓を開けた。すると、ほのかに暖かい風が、ゆるやかに顔を撫でた。


「目が覚めたかエルザ」


 久しぶりに聞く声に振り返ると、そこには騎士団長のセラスが、大きな袋を抱えて立っていた。


「セラス様! どうしてここへ?」


 するとセラスはにっこりと笑った。


「セドリック叔父さんに聞いたのだ。お前はきっと、腕の呪印を取り除くために、ガムランへ行くはずだとな。だが、探しても探しても見つからなくて困ったよ。ジョーに聞いたら、結構な山奥へ行ってたらしいじゃないか。私は驚いてしまったよ」


 エルザは驚いてセラスを見た。


「セラス様、ジョーと会ったのですか?」


「もちろんだ。我々がお前を探してガムランの村をウロウロしているとな、ジョーが背中にお前、腹に荷物を括り付けてな……大雨の中を走っていたのだ。我々はそれを見つけて、この宿へ連れてきたというわけだ」


「それで……ジョーはどこですか?」


 するとセラスは微笑んだ。


「心配するなエルザ。彼なら今、市場へ買い物に行ってるよ」


「彼は大丈夫なのですね?」


 するとセラスは小首を傾げた。


「もしかして、私がジョーを捕まえにきたと思っているのか?」


 セラスはエルザの真剣な顔を見ると、可笑しくなって笑い出した。


「バカなことを言っちゃいけない。彼は戦争を未然に止めた、救国の英雄ではないか。それからこのガムランでも、あのベルメージュを完全に討ち取ったと聞いている。なせ捕えなきゃいけないのだ」


 エルザは黙り込んでしまった。


「セラス様……ジョーの素性を黙っていて、申し訳ありません」


 エルザが頭を下げると、セラスは少しほほ笑んだ。


「ああ……私も素性を知った時は、魂消るくらい驚いたよ」


 セラスは肩を竦めた。


「だがなエルザ。戦争に負けた敵将が、味方の軍門に下るということは良くある話だろう。そして今回、ジョーという強敵を味方に引き入れたお前は、見事ベルネージュを討ち取り、帝国の侵略を未然に防いで、第三王女派の反乱を鎮圧したのだぞ。そのジョーの働きぶりを見て、誰が文句を言えるというのだ?」


「ですが……ですが、彼はマリルの弟、オルトランを殺し、バートンたち仲間も殺しているのです。とても遺族の方々が黙っていないでしょう」


 エルザはそう言うと、ガックリとうなだれた。だが、セラスはエルの肩に手を置いて、心配いらないと言った。


「それとこれとは別の問題だ。ジョーはオルトランが憎くて殺したわけではないだろう。二つの勢力がぶつかりあう時、それぞれが己に与えられた使命に従って剣を交えるのだ。……王国のために命を散らせた勇者には、それなりの褒賞を与えることになっている。名誉と土地が与えられ、残された家族も誇りに思うことだろう」


 項垂れるエルザに、セラスは肩を抱いて優しく微笑む。


「王都での出来事は気にする必要はないんだ。エルランディ様も、セドリック叔父さんもいろいろ説明に動いてくれてな。今はみんな納得している」


 それを聞いたエルザは涙を流していた。


「それに、お前とジョーがベルネージュを倒さなかったら、またこの王都が火の海になったかもしれないのだぞ」


「セラス様……」


 エルザはジッとセラスを見ていた。


「それにジョーはな、村を盗賊に焼かれて、その後人攫いに売られたのだろう。その生い立ちを思えば、そこいらの傭兵なんかより、よっぽどまともだと思うぞ」


「はい……ジョーは私の命を何度も救ってくれました。それから彼は行動で示す男です」


 するとセラスは頷いた。


「だからエルザ、王都へ戻ることを考えてみてくれ。我々もジョーには期待しているんだ。それともお前はジョーが騎士団にはふさわしくないと思っているのか」


 エルザは黙ってしまった。


「とりあえず、騎士になりたいかどうか、ジョーに聞かなければ……」

 

 するとエルザは不安そうにセラスを見た。


「ああ、ジョーと相談するといい。ところでお前の右目は大丈夫なのか?」


 エルザは小さく首を横に振った。


「私の右目はもう駄目です。マリルの腕はどうなりましたか?」


「マリルはな、護衛騎士から外れて、今は謹慎中だ。お前に斬られた手首の傷はなんとか塞がったよ」


 エルザは安心したように頷いた。


「それからな、エルランディ様がお目覚めになられたぞ」


 それを聞いたエルザは、バッとセラスの顔を見た。


「それで、姉様はお元気なのですか?」


 セラスは頷いた。

 

「エルランディ様はもちろん元気だ。お前のことを、しきりに気にされていた。……それからお前に護衛騎士を任せたいとおっしゃっていた。そのこともふまえて、前向きに考えておいてくれ」


 エルザは俯いたまま、小さく頷いた。


「さてと……そんなことより、何か暖かいものでも食べたらどうだ? 二日も眠っていたのだ。腹が減ってるだろう」


 エルザは笑った。


「はい……セラス様とお話したら、なんだかお腹が空いてきましたよ」


「よし、何か温かいものでも貰ってこよう。ちょっと待っていてくれ」


「はい、今回はお言葉に甘えますね」


 すると、セラスは微笑みながら扉から出て行った。


「三日も眠ってたのか……言われてみると、お腹空いたな」


 エルザはクスッと笑った。


「ジョーに会いたいわ」


 エルザは窓の外を眺めながら、風に揺れるカーテンを眺めていた。


 その時、ドタドタと大きな足音が響いてきて、ドアがバンと開かれた。


「エルザ!大変だ! ジョーが倒れた!」


 エルザは顔を真っ青にして立ち上がった。


「ええっ! そんな!」


 目の前が真っ暗になって、ベッドの上に座り込んだ。


「教えてください……彼に……彼に一体何があったのですか……」


「それがな、よくわからんのだ……ついさっきまで元気に宿の女将と話をしていたそうだし、お前の看病もしていたのだ。昨日も、私やメイスといろんな話をしたのだぞ。それが今、下で……宿へ帰ってきたかと思ったら、急に胸が苦しいと言い出したらしくてな……。それでみんなビックリして彼をベッドへ連れていって、今お医者さんに診てもらっているところだ」


 それを聞いて、エルザは立ち上がった。


「エルザ! お前は寝てなきゃならんぞ。ジョーのことは医者に任せろ」


「いいえ、いいえ! 行かなくちゃ! あの人が危ないなんて! ああ、嫌な予感がする!」


 エルザは立ち眩みのようにフラついて、そのままドタドタと倒れこむように部屋の扉へしがみついた。


「おい、無茶するんじゃない、お前はまだ病人なんだぞ!」


 セラスが脇に肩を入れてエルザを支えた。エルザはセラスの顔をジッと見つめた。


「お願いします……一目でいいので、ジョーの所へ連れて行ってください」


 するとセラスは大きなため息を吐いた。


「しょうがない。その代わり、顔を見たらベッドに戻って休むんだぞ」


「ありがとうございます」


 エルザはセラスの肩を借りながら、ジョーが眠っている部屋へと向かった。その廊下はとても長く感じた。その間、エルザはずっと悲しみの中にいた。エルザの心の中に占めるジョーの存在は、彼女が思っていた以上に大きいものだった。


「早くジョーに会いたい」


 そんな思いでエルザは歩いた。


 だが、その部屋へ着いた時……ジョーはすでに事切れていた。


「あああっ! ジョー!」


 医者や店員が走り回る中、エルザはジョーのベッドへ飛び込んだ。そしてベッドの脇へ膝立ちになりながら、ジョーの名前を何度も叫んだ。手のひらを握ってみたが、そこにはもう温もりはなかった。


「ああ、嘘でしょ、ジョー! あなた、私を置いて行くなんて!」


 エルザが握りしめる腕には、ベルネージュに突き刺された短剣の傷があった。足はヒルの噛まれたのか、無数の傷がある。……ジョーは氷漬けにされた、こんなボロボロの体で、エルザを背負って村まで帰ってきたのか。


「ああっ、あなた、こんなに傷だらけじゃないの……ううう……なのに私を背負って 村まで戻ってくるなんて……」


エルザの目から熱い涙が止まらなかった。彼を失った悲しみと、彼が見せてくれた愛の深さに、エルザの涙は枯れることなく流れ続けた。





 エルザは、冷たくなったジョーの手の平を握りながら、明かりもつけずに布団へ顔を埋めていた。そしていつまでも泣き続けていた。


 体に悪いから休むように言われても、エルザはジョーのそばを離れなかった。


 考えてみれば、エルザからジョーへ好きだと伝えたことがあっただろうか。エルザは思い返していた。


「ジョーは何度も好きだと言ってくれたのに」


 エルザは、もっと気持ちを言葉にして、ジョーに伝えておけばよかったと涙を滲ませた。


 長い時間、泣いていた。日が落ちて、部屋が暗くなっても、明かりもつけずに泣き続けた。何も食べず、一口の水も口にすることはなかった。エルザの頬はげっそりと肉を落としていた。


 気が付くと……エルザは白い霧に包まれた空間に立っていた。そこは岩場のようなゴツゴツとした場所で、そんなに広くはなかったが、槍を振り回しても大丈夫なくらいの空間はあった。


 空は嵐の前のように真っ暗で、地面には草木1つ生えてはいない。


 エルザはそんな場所で一人立っていた。


「ここは、どこなんだろう」


 エルザが不思議に思いながら、顔をキョロキョロしていると、霧の向こうから人が歩いてくるのが見えた。その影が近づくにつれて、エルザにはそれが誰なのかすぐにわかった。


「ジョー!」


 エルザがそう呼びかけると、その影はニッコリと微笑んだ。


「エルザ……お別れだ」


 ジョーが静かに笑った。


「お別れなんて嫌よ!」


 エルザのその言葉に、ジョーはニコリとした。


「これまで生きてきて……まさか俺の死を悲しんでくれる人がいようとは夢にも思わなかったが、お前は泣いてくれたのだな……俺は、その事実だけで満足だ」


「当たり前でしょ? 私だって、あなたのことが大好きだったんだから! もっともっと、一緒にいたかったんだから!」


 ジョーは穏やかに微笑んだ。


「ありがとう、エルザ。俺のつまらない人生が、最期にこんな奇跡を見せてくれるとは……俺はそれだけで十分幸せだ。短かったが、俺はお前と一緒に過ごせて本当に良かった。ただ、その気持ちを伝えずに死んでしまったから、こうして夢見に立ったというわけだ」


「私もよ……私も幸せだった! ジョー! あなたのことを愛してた。とても大切に思っていたの! それからありがとう! 何度も私を救ってくれてありがとう! 私と一緒にいてくれてありがとう……」


 エルザは涙をボロボロ流しながら、ジョーを見つめていた。エルザのその姿を見て、ジョーはうんうんと頷いていた。


「エルザ……ひとつお願いがあるんだ」


「何? なんだって言って」


「君はいつか、僕を君の故郷、ゴント村へ連れて行ってくれるって言ってただろう? だから、僕の体をゴント村に埋葬してくれないか? ブラストにひとり残るのはとても寂しい」


 すると、エルザはすぐに頷いていた。


「わかったわ、必ずゴントへ連れて帰るから!」


 するとジョーは静かに微笑んだ。


「さて、エルザ……もう時間がない。最期に一つだけ伝えたいことがある」


「何? 何でも言って」


 するとジョーは、どこからか一振りの直剣を取り出してエルザの方へ差し出した。


「この剣を取って、構えてみろエルザ」


 ふとジョーを見ると、一挺の斧が握られている。エルザは自分の目と耳を疑った。


「何ですって?」


 エルザはジョーが出してきた提案に、驚きと動揺を隠せなかった。


「ジョー! あなたまさか、前に約束していた決闘をここでするつもりなの?」


 するとジョーは笑って手を振った。


「何を馬鹿なことを言ってるんだ。俺はお前を愛している。そのお前を傷付けるような真似をするものか」


 ジョーの言葉に、エルザは恥ずかしくなって顔を赤くした。


「実はお前に伝えたいことがあるんだ」


「伝えたいこと? それって剣の話?」


「そのとおりだ。……エルザ。お前は力もあって技もある……剣士としては一流と言っていいだろう。それに、これまでもガルベスやベリー、マリルと言った一流の剣士にも勝利を収めてきた。おそらく、あのような技巧派の剣士と相性がいいのだろう」


 エルザは頷きながら、静かにジョーの言葉を聞いていた。


「俺が心配なのは、力でごり押ししてくるタイプだ。こういうタイプで一流の領域まで登りつめたものは、攻撃に技と力の二面性があるから厄介なんだ」


「それはあなたもそうよね? ジョー」


「ああそうだ。だが俺はパワーと持久力に特化したタイプでもある。俺は特に師匠を持ったわけではないが、戦っていてひとつ気付いたことがあったんだ……エルザ。今からそれをお前に伝えようと思う。今持っている直剣で、俺に向かって正面から斬りかかって来い」


 エルザは、ジョーの正面に立つと、剣を上段に構えて打ち下ろしていった。


「ええいっ!」


 するとジョーは斧を前へ突き出して合わせていく。剣と斧とが触れたような感じもしたが、エルザはそのまま剣をジョーを斬ったと思った。だが、剣はジョーの脇を抜けて、ジョーの体を逸れてしまったのである。


「どうして?」


 そのからくりが、エルザにはわからなかった。


「……今確かに斬ったかと思ったのだけど」


 するとジョーはニヤリと笑った。


「わからなかっただろう? お前たちは直剣を使っているから仕方がないかもしれないが、俺の持っている斧の刃は、曲線を描いている」


「それがどうかしたの?」


「それが重要なのだ。つまりな、剣と斧を合わせた時、俺は少し斧を寝かせて角度を付けているんだ」


「意味がわからないわ……その角度がなんだっていうの?」


「お前たち剣士が使う直剣では、立てようが寝かせようが、ぶつかった剣はその刀身に沿って真っすぐ滑るだろう。だが俺の斧のような丸く曲線を描いた刃の場合は少し違う。少し角度を付けて剣を受けると……」


「……もしかして、刃の曲線に沿って、数センチほど剣の軌道がズラされたの?」


「そのとおりだ」


「俺にとって、斧は特別な武器ではなかった。だがある時、たまたまこんな刃の丸い斧で戦った時、このことに気付いたんだ。技というほどのものではないが、直剣しか使わない剣士たちはわからないみたいだな」


「こんな重要な話……私にしてよかったの?」


「お前だからこそ話すのだ……おそらく近い将来、お前の命を脅かす者が現れるかもしれない。その時の役に立てばと思ってな」


「……心配してくれてありがとう……あなたの気持ち、嬉しく思うわ」


「探せば曲剣などもあるだろう。お前の使いやすそうな武器を探してみるといい」


 エルザは、首を振った。


「あなたの斧を使わせてもらうわ……その方が私、あなたとともに、生きている気がするもの」


 エルザの言葉に、ジョーはニコリと笑った。


「時間だエルザ……」


「もう、行ってしまうのね?」


「ああ。だがこれでお別れではない」


「また、会えるの?」


「きっとまた会えるさ…………きっとだ。会えば俺だと、きっとわかる」


「……待ってるわ、ジョー」


 するとジョーは微笑みながら手を振った。


「ジョー!」


 エルザは泣いていた。


 ジョーの姿は白い霧に包まれ、やがて涙のゆらめきとともに消えていった。

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