追放勇者は国に帰る
あんこくじだい
第1話 騎士団長ライアス視点
「ここが元勇者の住処か…。何でこんな山奥に…」
私はザラメ王国から追放された元勇者を探してついに住処を探し当てた。そこは何ともボロい家だった。嵐が来たら吹き飛びそうな。
「元勇者のアルフレッドさん!いらっしゃいますかー?」
私は戸をドンドンと叩いた。はぁいという声が聞こえた気がする。戸が開いた。
「アルフレッドは俺ですが…、何の用でしょうか?」
アルフレッドは痩せ細っていて、とても元勇者には見えない。本当にこいつを連れていくのか?
「こんにちは、アルフレッドさん。あなたにザラメ王国から招集命令が下っています。私と共にザラメ王国に行きましょう!」
「…お断りします。帰ってください」
「いえ、私も手ぶらでは帰れないのですよ!どうか一緒に来てザラメ王国をお救いください!」
面倒だ。このままさらっちまうか?
「俺がザラメ王国を救うだと?ザラメ王国が俺に何をしたか知らないのか?」
「人類を裏切ったから追放されたとしか聞いておりません!さあ、馬車にお乗りください!」
私はアルフレッドの腕を掴んで馬車に無理矢理乗せた。
「嫌だ!ザラメ王国になんて行きたくない!」
「うるさいな、おとなしくしろ!」
私はアルフレッドの顔を殴った。アルフレッドは気絶しておとなしくなった。
「よし、馬車を出せ!」
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