セリフ 41〜60

41 サイコパスマジシャン

「はあいではではこれから、アンタの存在抹消マジック、開始しちゃいまぁす!

用意するものはちょー簡単!得物えものを手に握るだけ!めっちゃ簡単!次の日にはアンタも試せちゃいまぁす!

あ、でも、アタシに抹消されちゃうしぃ…試せないか!ごめんねっ!」


42 五月病

「今日はどうしました?

…やる気が全然出ないので?五月病に効く薬ください?

…あのね、んなもんあったら先生も欲しいわ」


43 雨と幽霊

「私さあ、死んじゃったんだよね。

だから雨に濡れても何も感じない。

…変な奴って思ってるでしょ?

知ってる。道行く人の視線を見れば、私が異質なことは分かりきってるから。

…ははっ、アンタってホント優しいね。こんな私を傘に入れてくれるんだ。

ありがとね。じゃあついでに、もう一個だけわがまま言っても良い?

…私を、慰めてくれる?」


44 その砂が落ちる頃

「砂時計を返したのは、君だよ?

全ての元凶は、自分が気づいてなかっただけで、実は君なんだよねぇ。

どーして僕が知ってると思う?

簡単さ。君が砂時計を返した瞬間を見たからね。

あ、でも、僕は悪くないよ?だって、結局返したのは君だし。

僕は君を止める義務はないしね」


45 焦りとは

「ある日、空から金が大量に降ってきた。

でも俺はあくまで冷静なので、パニクって金にバカみたいに飛びつくようなことはしない。周りの人間を多少殴り飛ばしたかもしれないが俺はいつでも冷静だ。

家に帰って総額五百万であることを確認した今ですら、俺は動揺していない。

断じて動揺していない。少し手が滑って熱々のコーヒーを太ももにぶちまけたが断じて動揺していない」


46 断頭台

「これから、大罪人の首を落とす!

我々の愛国を売った、この売国奴に制裁を下すチャンスを下さった我らが神に感謝を!この誉、国と共に永遠なれ!」


47 新月

「新月は始まりを象徴する。

我は、新月を愛し、愛された存在。

それ即ち、始まりを支配するもの。

我の前では、終焉など訪れぬ!」


48 聞き間違い

「は?お馬がドキドキ?

違う?逢魔ヶ刻おうまがどき?知るかんなもん」


49 その子の箱庭

「愛らしいお前も、私のお家に来る?来るわよね?拒否なんかさせないわ。

だって、私に見初められたんだもの。誇りでしょ?嬉しいでしょ?

うふふ、いいのよ、恥ずかしがらないで。私は愛らしいものは心の底から愛するわ。

だから、お前はただ私に愛されていればいいの。まさかそれを、拒んだりなんかしないでしょ?」


50 ヨメ

「おやおや、旦那様。いかがなさいましたか?こんな遅くに。

私ですか?私は、虫と戯れておりました。煙たがれがちですが、愛らしいものです。

それに、虫が飛ぶとその軌跡きせきが美しく輝く。

あ、ほら!あそこです、旦那様!あの、大木のところ!

…あら?見えませんか?

まあ…しょうがないですわ。こんな夜なのですから。

私は、嫁ですからね。よめ夜目ヨメが利くのです。なんちゃって」


51 妖怪

「あ〜!人間だぁ〜!

こんなところに迷い込んでしまっただなんてぇ…可哀想だねぇ〜。

大丈夫かぃ?僕は人間じゃないけどぉ、安心してくれたまえよぉ。

君のことを獲って喰うつもりはないよぉ、だから、僕の家においでぇ。

ご飯を食べさせてあげるよぉ。

あとはぁ、あったかい布団でゆっくり休んでぇ、明日、お家に帰るといいよぉ。

…いひひ、子供ってやっぱり可愛いなぁ…単純で」


52 水たまりに虹

「あらら、綺麗だね。

虹が出てるよ、水たまりに。

…水たまりに反射している方が、なんか綺麗に見えない?

そーでもないってか?そうですかい」


53 死神もギャルの時代

「あ、どーも。あーしは死神ギャルちゃんでぇいす。かぁいいっしょ。

今日はね、あーし結構こみこみでぇ、だからさっさと終わらせよって思ってるわけよ。あーしの上司ちゃんマジ怖しだからさ、マジで。ちっとでも遅れたら雷よ、雷。知らんけど。

つうか、あんたもうええでしょ?いい加減諦めろし。

…あ?助けろって?え、やだ。助けて欲しいならなんか対価よこせよ…なんこれ?

……いや、うますぎやろがい!?なんこれぇ!マジ卍超えてガチ卍!もっとよこせ!

…くそ、こりゃしゃあなしだな。上司ちゃんバチギレ案件だけど、うまいモンの方がちょーよきよきだしねぇ。

助けたげっから、そのうまいモンもっとよこせし」


54 暗号

「…ん?メール?

なに急に…えっとぉ…「ちにとにかいすな」...?

…え、アイツ不器用すぎない?

アタシじゃなかったら気付かないよ、これ。いや、アタシもよく気づいたな」


55 天邪鬼

「私、貴方のこと嫌いだわ。

貴方を殺してしまいたいほど。

貴方と私は運命の糸で繋がっている。だから、私が貴方を嫌うのも、運命なの。

素敵でしょ?運命って。

まあ、私は運命なんて信じてないんだけどね」


56 雲隠れ

「今日はとても美しい満月だから、雲隠れするにはちょうどいい。

そう思ってるでしょ?

残念だけど、雲隠れはさせないわ。

何より、今日は曇ってないしね」


57 小さな惑星

「見て見て!これね、私の宝物!ビー玉!

綺麗でしょ!前にね、パパに宇宙の図鑑を見せてもらったんだけど、このビー玉の入れ物に水を入れて見るとね、なんかねぇ、パパの言うわくせい?ってやつに似てて綺麗で、大好きなの!」


58 造花

「おっと、そこのお嬢さん?

少しよろしいかな?よろしければ、僕とお茶でもいかがかな?

君のような美しいお嬢さんは見たことがないよ。

まるで君は太陽のもとで輝く赤い薔薇だね。

…え?は?お、男?あ、いや、あの、その、ちが、違います!失礼しましたっ!」


59 初恋の傷

「あら?坊や、どうしたの?

そんなに泣いて、男の子が簡単に泣いちゃいけないわ。

ふふ、貴方は強い子ね。それで、どうして泣いてたの?

…あら、擦りむいてしまったのね。可哀想に、痛そうね。

そんな貴方には、お姉さんが絆創膏をあげましょう。

女の子用だから少し可愛らしいものだけど我慢してね」


60 シンショウ

「おや?意外と君は思慮に欠けるところがあるんだね。それとも、非凡な僕と同じ考えを抱くと思う方が間違っていたかな?

…あはは、君は衝動的な行動に出るんだね。

そこまで興奮する理由は、僕が君だから、かな?

…あれ?君は柔軟性にも欠けるようだね。

救いようがない程に理解力の無い君のために、分かりやすく教えてあげようか。

この世界は、謂わば君が思い描いた心の中の世界、君の為の、君だけの世界だ。

君だけの世界に他は存在できない。僕が存在できる理由は、僕が君だからだ。

…信用出来ないようだけど、君の心象しんしょうに君以外の誰かは存在できない。それこそが、僕が君たる信証しんしょう、だろう?

ああごめん。信じられないのではなく、信じたくない、という方が正しいかな?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る