ようせいの幻滅
楓雪 空翠
昼下がりの休み時間、半端な空調の効いた教室は蒸し暑く、周囲はこぞって下敷きやノートを扇いでいる。一方の僕は自分の席に座った
「――――それでね、間一髪のところで時間を止めて、車にひかれそうになってた子供を助けたシーンとか、もうすっごくカッコよくて!」
両腕を僕の机に預けて興奮気味に話しているのは、クラスメイトの
「あぁ、私も超能力が使えたらなぁ」
彼女の
「ねぇ、君はさ、もしもだよ。もしもなにかすごい力が、一つだけ手に入るとしたら。君は、何が欲しい?」
「うーん……」
「なんでもいいんだよ」
「……人の心を読む力、かな」
「へぇ〜?」
美夏は絵に描いたようなニヤけ顔で、仰々しく頬杖を突いた。適当なことを言ってみたはいいが、勝手に邪推をされても困る。間近に重なった目線を少し逸らし、ぶっきらぼうに訊き返した。
「そう言う美夏は何が欲しいんだよ」
「よくぞ聞いてくれました!私はもちろん、困ってる人を助けられる力が欲しいな」
「自分で話振った割には、やけにアバウトな気がするけど」
「細かいことはいいの」
そう言うと、美夏は
「そうだ、今度の日曜日、流星群見に行こうよ」
「流星群?なんでまた急に――」
言いかけた僕の声を、六限の予鈴が遮った。また後でね、とだけ残し、彼女は自分の席へと戻る。美夏は流星群なんかに興味があったのか、一体どこで流星群なんて見るつもりなのか。それ以上に余韻を残したのは、また後があるのだということ。ふと、彼女は僕をどう見ているのだろう、と思った。
僕はかつて、彼女を都合の良い踏み台として見ていた。
僕が美夏と初めて話したとき、君の小説を書かせてほしい、なんてことを言った。そこには大した悪意もなく、単にそれが僕にとっての利益になると思っていた。才色兼備な彼女のことだ。薄っぺらな関係でも築いておいて、僕よりよっぽど有望なその将来にあやかれば、楽に名声が手に入ると思った。
二つ返事で快諾した彼女に多少の罪悪感を抱きながらも、僕はその日から取材を始めた。それなりに書き物を好いてこそいたが、
そうして美夏という一つの人物像が僕の脳内で形成されるなか、彼女も完璧ではないことを知った。実は朝に弱いこと、未だにパプリカが苦手なこと。寧ろ、僕よりも幼稚にさえ見えた。自らの弱みを平然と
僕はきっと誰よりも彼女について知っているが、きっと彼女を全く理解などしていない。過ちを悔いてなお、無尽蔵の慈愛を貪って、他愛もない日々の会話の心地よさに酔い痴れて。身勝手に欲を満たすだけの僕は、美夏の瞳にどれだけ醜く映っているのだろうか。
あれから、瞬く間に数日が経った。週末にしては早めのアラームで目を覚まし、部屋のカーテンを開ける。連日の補習で気が滅入り、長らく足元と手元ばかり見ていたが、八月最後の蒼穹は確かに夏の色をしていて、雲一つないそれが静寂の街を呑んでいる。寝惚けた頭に染み込んだ真っ白の日差しに、どこか快い気怠さを感じていた。
顔を洗って寝巻きを着替え、朝食を菓子パンで済ませながら、流星群を見に行くにはあまりに早い集合だな、なんてことを考えた。せっかくだから海にも行きたい、なんて言っていた美夏だが、ここから十五キロの海まで歩いても暇を持て余すような、日曜日の午前九時である。
鞄に荷物をまとめて家を出ると、まだ冷涼な朝日に目が眩んだ。美夏との待ち合わせ場所は校門前。どうしてここを選んだのか、それを敢えて訊くのは野暮だろうか。いつも通る道の、ただ少しの身軽さが、自然と僕の気分を高揚させていた。
「おはよ、美夏」
「あっ、おはよう!昨日はよく眠れた?」
柵越しに校庭を眺めていた美夏に声をかけると、眩しい挨拶が返ってきた。制服を端正に着こなす普段とは対照的な、ゆったりとしたフリルの白いワンピースが目を惹く。如何にも夏らしい麦藁帽子の映える姿に、口許が微かに緩んでしまう。
「まあまあかな。それより、なに見てたの?」
「べつに。ちょっと考えごとかなー」
「へぇ、また八百長ドラマの考えごと?」
「あっまた八百長って言った!」
そう言った美夏はいつものように頬を膨らして、僕の左腕を小突いている。それを
「――それで、こんな早く呼び出して、海まで歩いて行く気?」
「お〜、よく分かったね。もしや君エスパーか?」
「……えっ歩き?」
「いいじゃん、たまには散歩でもしようよ。寄り道だってできるしっ――」
言い終わらないうちに道を逸れた美夏は、道端にしゃがみ込んで野良猫を撫でている。満更でもないように喉を鳴らす猫に、僕もゆっくりと近寄ってみたが、案の定とでも言うべきか。こちらに気づくや否や全力疾走で逃げられ、おまけに美夏にも
「君ってほんと動物に嫌われるよね〜」
「これに関しては、美夏が異様に好かれてるだけだろ」
「異様とは失礼なっ……私はただ、あの子たちの目線に合わせてるだけだよ」
目線――確かに彼女は、膝高にも満たない猫の目線と水平になるくらいに、慎重にしゃがみ込んでいた。それが野生的な本能の類なのか、もしくは醸す雰囲気の
思い返してみると、美夏はそれを日常的に、あたかも発話するために口を開くかのように行っていた。実際のところ、彼女に心を許している人間は数も知れない。しかし、眼を見つめるだけで解り合えるなんて、そんな魔法は所詮ただの妄想に過ぎない、机の上の理想論だ。
それから歩みを進め、増える夏草に家も
夏を具象化したような景観の中を進んでいると、新緑に溶け込む商店を見つけた。開け放たれた木枠の引分け戸からは、棚に積まれた駄菓子が垣間見える。何気なく通り過ぎようと思っていたが、レジ横の冷凍庫を埋め尽くす
「ど・れ・に・し・よ・う・か・なっ」
「そんな適当に決めていいの?」
「適当じゃないよ、神様の言う通りなんだから。人智を超えた運命の引力で――」
「わかったわかった。好きに決めていいから、難しい話は遠慮しとく」
「もー、すぐそうやって逃げるんだから」
美夏は少し不満げに零し、指差しのルーレットを再開した。表情をころころ変えながら指先を進め、止まったのはありふれたソーダ味の棒付き氷菓。やけに嬉々とした表情に、はじめからそれ選べばいいだろ、なんてことも思ったが、敢えて口に出す故はない。僕も適当なものを手に取り、埃を被ったサーキュレーターで涼むレジへと向かった。
「おいしいねー」
商店から少し進むと、海のある隣町に出た。信号待ちの交差点で、氷菓を頬張った儘の美夏が隣から顔を覗かせる。しゃくしゃくという咀嚼音に、道路脇を流れる河川のせせらぎに、向こうの青信号のさえずりに。しかし、照れ隠しの口実は果たして思いつかず、彼女に視線を捕われた。真っ直ぐにこちらを見つめる瞳には、吸い寄せられた青が錯乱している。
…………ずっと見つめていたい、そう思った。もっと近くで、もっと確かに、彼女を見ていたい。傍に居たい、触れていたい。そんな美しいであろう感情が、汚れた僕の心にナイフを突き付ける。かつて彼女を私利私欲のために利用して――今なお独りよがりに縋っている僕が、自分のために彼女を求め独占するなど、きっと許される所業ではないのだ。
今でも僕は、僕の愚かさを呪っている。人の温もりにつけ込んで、その癖あわよくば彼女がそれを忘れていることを願うような、ひとでなしの醜悪な化物だ。……でも、美夏だって等しく愚かだ。見返りのない善意じゃ、誰一人も救えないくせして。他人にいいように利用されていることにも気づかない彼女の、短絡的な愚鈍さを羨んでいる。
「――――ねえねえ、どうしたのー?」
美夏が目の前で手を振って見せて、僕の顔を覗き込んでいる。きっと、不意に黙り込んだ僕を不思議がっているのだろう。きょとんとした、あどけない面持ちの彼女と、じっと見つめ合う。
「あれ、本当にどうかしたの?君はいつもすぐ目逸らすのに」
「……え?あぁ、ごめん」
「べつに謝ることでもないけどさー。……それで、君も考えごとでもしてたの?」
「うん、そんなところ」
「ふぅん」
刹那、彼女の目からふっとハイライトが消えた、気がした。瞬きをすれば、美夏が氷菓を咥えて、早く食べないと溶けちゃうよ、なんてもごもご言っている。手元に目を遣ると、溶けたそれが少しずつ指に垂れていたから、慌ててかぶりつく。
「あっ、いつの間にか青になってたね」
「ほんとだ。今のうちに渡ろ」
『あっ』
「……信号、また赤になっちゃうねー」
「……仕方ないから、もう一回待とうか」
タイムリーに点滅しだした信号機があまりに可笑しくて、二人とも笑みが溢れてしまった。こんな調子では、いつまで経っても海に到着しないような気さえしている。同時に、こうした何気ない時間が一番楽しいんじゃないか、とも感じていた。近くの海は、まだまだ遠い。
美夏と言葉を交わしながら、まだ少し傾いた太陽を見据えて歩く。木陰の小道で枯れ忘れたアジサイを見つけ、田んぼの畦道で未だ蒼い稲穂を撫でる。狭い歩道で繋いだ華奢な手は、血色を白昼へ微かに透かした。あれこれ余所見をしながら歩く美夏は、手頃な木の枝を手慰みに拾っては、空に落書きしたり、腐葉土を引っ掻いたりしていた。
再びアスファルトに戻ると、雑踏と潮風の香りが徐々に濃さを増した。遠く向こうに目を凝らせば、雑居ビルに覗くのは煌々たる水平線。行き交う自動車のエンジン音も、賑わう町中華の煩雑も、随所に吊るされた風鈴の音に沈んだ。
日陰を選び、歩道橋を渡り、人波を
「やっと着いたー」
海面が見えるや否や、美夏は砂浜手前の土手に座り込んでしまった。手を突いて天を仰ぎ、疲れたー、なんて息を
丁度良い頃合いだからと昼食を急かす美夏をなだめつつ、コンビニのレジ袋の口を
「せっかくなら、デザートも買っとけばよかったねー」
「あとから買いに行く?」
「行こ行こ!」
「日が暮れるまでここに居たら、さすがに飽きるから」
「ごめんってば〜」
美夏には軽く愚痴りつつも、実際は存外退屈なんてしないような気もしていた。しかし、仮にも折角の夏休みだ。娯楽の消費に効率や意義を求めるのは
昼食を済ませた僕らは、その足で目前の波打際へと向かった。早とちりした美夏は、ぴょんぴょん駆けながらスニーカーと靴下を脱いでいる。カニの骸に騒ぐ彼女のもとへ歩きながら、広がった海原を一望すると、それは変わらず煌めきを纏って、炎天に茹だる僕らを
はしゃぐ彼女を遠目で眺めているつもりだったが、有無を言わさず手を引く彼女に
衒らかすような猛暑を中和する冷たさに、口の中で
「――あれ、なに見てるの?」
見惚れる僕に気づいた彼女は、後ろ手に組んでこちらを眺めていたが、そのうち頬を微かに
楽しいという感情と、楽しむ資格を問う自責が。共有する空間の快さと、近付くほどに肺を押し潰す自己嫌悪が。腹の底で
時折、可能性というものに想いを馳せることがあった。未来を一つ変えるためには、一体幾つの過去を書き換えなければならないのか。数多の模範解答を選りすぐり、切り捨てた可能性の屍に立つ未来で、僕は美夏と笑い合えるのだろうか。……無論、彼女がそれを望むとも限らないから、きっとそれすらも恣意的な絵空事なのだ。
それでも、
「なに呆けてるの。君もほら、こっちにおいで」
彼女は僕の手を引いて、明るい方へと連れて行く。そうすればまた、心の奥底につっかえたものは見えなくなって、彼女に縋る自分を赦すことが出来る。それが無責任な逃避だとは理解しつつも、いつもの眩しい笑顔に絆された
水面上で躍り、貝殻を拾い集め、それでも日没までの猶予を持て余した僕らは、
気づけば昼からずっと食べてばかりだから、夕食は適当なものをテイクアウトして、僕らはショッピングモールを後にした。すっかり
再び砂浜を踏み締めたとき、てっきりどこかこの辺りに座を占めるものだと思っていたが、美夏にはどうやら特等席の見当がついているようだ。
「こっちに歩くとね、ほら、あそこ。そこに高い岬があって、すっごく景色が綺麗なんだよ」
指差して得意気に言う美夏は、余程その穴場を気に入っているようだった。確かに僕は、彼女に連れられるまでにここを知るどころか、敢えて大海を前にして余所を見ることもしなかった。彼女の好奇心に感嘆詞を
勾配を登るにつれ、周期的な波の音が少しずつ遠くなり、同時に瞬く天球へ少しずつ近付いていくような感覚を味わった。辺りは随分と夜に染まり、三等星ですらその輝きを遥かに届かせている。
「さすがにこんな暗いと、景色なんてわかんないね」
「そりゃ夜だからね。どっからでも変わんないでしょ」
「そうだよね〜」
美夏の声は明るい儘、しかし微かに曇った困り顔を、
「いいよ、無理に慰めようとしなくたって」
「……えっ」
「君そういうのガラじゃないでしょ」
「いや、そう……だけど、そうじゃなくて」
「あれ、じゃあ違った?」
「合ってるんだよ、ドンピシャで。なんで?」
「さあ、なんでだろうねー」
不意に寝転がった彼女は、笑みを口に含んで、こちらを見つめている。
「たとえば。私が君の心をハイジャックしたとか!」
「そんなこと……いや、美夏ならやりかねないか」
「ふふっ、なにそれ。いったい私のことなんだと思ってるんだか」
「超能力マニアのヒーローオタク」
「んー、ぐぅの音も出ないなぁ」
乾いたような笑いをあしらって、彼女は宙を見上げた。ふと、思いついたかのように起き上がって、僕を手招く。ひんやりとした芝生に身体を預けて二人、有限の沈黙の中で流星を待っていた。
「私ね、小さい頃からずっと、妖精になりたかったんだ」
「……急に?」
「べつにいいでしょ、夜は長いんだから」
「だめとは言ってないけど。それで?」
「それでね、まぁ数年もすれば、羽根と魔法の粉で空を飛ぶのは諦めたんだけど。魔法でみんなを幸せにしたいって夢のほうは、どうしても諦めきれなかったんだ」
「へぇ、それで。じゃあ、美夏はただのマニアじゃなかったわけだ」
「そう。でも、人救いなんて、なかなか上手くいかないんだ〜」
半ば自嘲混じりに零して、美夏は大きく腕を伸ばした。きれいな微笑が貼り付いた彼女の横顔を見つめていたら、流れ星だ!なんて唐突に指差して、僕はそれを見逃してしまった。
「美夏はべつに、魔法なんか使えなくても、むしろそこにいるだけで救われてる人だっていると思うよ」
「……やっぱり君は、平和な頭してるね」
「それ褒めてる?」
「もちろん。平和に越したことはないでしょ?でも、私は違う。私には、私が誰かを救うことと、誰かが私を通して自分を救うことが、同じことだとは思えない」
「そっか……でも、それってそんなにこだわる必要ある?結果として誰かが救われるなら、そこに大きな違いなんて――」
「あるよ。だって、そこにいるだけの存在なんて、いくらでも代わりが効くでしょ?それに、たくさんある切っ掛けの一つになったとしても、それはきっと前を向く理由にはなれない」
半身を跳ね起こして発した、美夏の真摯な口調は、胸中を吐露した静かな
「だからね、君が私を小説にしたいって言ったとき、正直びっくりしたんだ」
刹那、心の臓がきゅうと締まる音がした。塞がった喉を取り繕おうとして、けれどやはり言葉は出て来ない。これではまるで、蛙に怯えた蛇だ。
「大丈夫、最初からそんな気はしてた。ずっと気づいてないフリしててごめんね。でも、ほんとに責めるつもりはないよ。むしろ、君に利用されてるのに、私は嬉しかった、なんて。おかしいよね、こんなこと言うの」
「……美夏は、僕がズルい人間だと思った?」
「思ったよ。でもね、それ以上に、君が他でもない私を必要としてくれたことが嬉しかった。君は私にしか救えないんだ、って」
「それは……」
「きっと君にとっては、いい題材で小説さえ書ければ誰でもよかったかもだけど。それでも、君の助けになれたのは、私が私だったから。そうでしょ?」
つまり美夏は、故意的に僕に利用されていた、とでも言うつもりらしい。彼女はそれでいいかも知れないが、それではまるで、僕の
「君がそれを望まないなら、向き合わなくたっていい。でも、逃げちゃだめ」
変わらず笑顔で僕を見据える彼女の瞳は、その奥深くに、一種の鋭利な冷たさを纏っていた。
「そんなわけで、君の気が向いたときでいいから。いつかきっと私の小説を書いて、一番最初に読ませてね」
「気が向いたとき、か……うん、善処はするよ」
「じゃあ、決まりね」
美夏はそう言うと夜空へ向き直り、再び流れ星の待ち
「――美夏」
「なに?」
「僕らは……いつまで僕らのまま、このまま一緒にいられるかな」
可能性の希求より、不変の未来を望む許しを請うていた。僕は変わらず彼女に寄生し、それが彼女の空腹を満たす。僕らは果たして僕らの儘で、
君がそう言っていたならば、僕はきっと君の鳥籠で飼い殺されることはなかったのだろうか。
「君が私を嫌いになるまで、死ぬまで一緒にいたいな」
どうして僕が、君を嫌うことが出来ようか。無責任に
――――ならば君は?
夢破れた君は、何を思って生きてきたのだろうか。夢のない幸せな日常を謳歌する僕を、どんな目で見ていたのだろうか。化けの皮に潜む美夏じゃない君を、僕はとうとう垣間見ることも叶わなかった。いくら君を想ってペンを走らせても、僕の知らない君を描くことなんて出来やしないのだ。
あれから半年と
────なんて、思い出せることを
君だって、そう思うだろう?
しかし、やはり僕らの結末は、ハッピーエンドでなければいけない。八百長なんて願っても叶わないが、せめて希望が持てる話にしよう。喩えば、流れ星に願いを込めるような。諦めかけた帰り際に煌めいた一筋の
今一度、僕は世界に何を願おうか。
最後の夜に、最後の一節に、どんな願いを綴ろうか。
ペンを置いて、目を瞑って、もしもの世界に想いを馳せて。
夢を語るには十二分な今宵、ゆっくりと考えよう。
なにせ、夜は長いんだから。
ようせいの幻滅 楓雪 空翠 @JadeSeele
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