名称不明(キャットうんこ No.5927)
[log] 2025/05/07 06:48:00
誕生(結腸)。
昨日食べたカリカリ(マグロ風味)と、盗み食いした煮干し。
ほどよい水分量とやや硬めの仕上がり。
**理想的な“作品”として形を成し始める。**
> assign.name: キャットうんこ No.5927
> host: 雌猫(年齢14)
> firmness: optimal
[log] 2025/05/07 07:03:44
出動要請。
猫、くるくる回りながらトイレに入る。
フミフミ動作とともに着地ポジション調整。
空気を読む。静寂。肛門開門。
> landing.zone: 砂場中央
> orientation: tail.up
[log] 2025/05/07 07:04:01
排出完了。
**堂々たる一本糞。**
前足で慎重にポーズをキメたまま、しばし眺める。
「これが、あたしの実力よ」
という気配をビンビンに感じる空気。
> symmetry: perfect
> scent: strong.but.proud
[log] 2025/05/07 07:04:32
砂かけ開始。
やや方向を見失い、関係ないところに数回砂をかける。
それでも最後は一応、尻のほうもカバー。
**意図せぬ隠しきれなさが芸術性を高めた。**
> camouflage: 72%
> ego: 130%
[log] 2025/05/07 07:05:10
猫退場。
部屋の隅から「どや顔」でこちらを見ている。
人間は「はいはい」と言いながら片付けに来るが、
この偉業に敬意は表されていない。
> human.response: routine
> existential.crisis: avoided
[log] 最終出力:
短い命でも、意味はあった。
それは“出すこと”そのものが、
この小さな猫の世界を守るための、**ひとつの主張だった。**
> logout
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます