柴田 直樹(しばた・なおき)
[log] 1975/12/18 05:20:00
誕生。大阪府堺市。
父は町工場、母はパート。
初めてのゲームは『マリオブラザーズ』。
でも、心を奪われたのは“剣と魔法の世界”だった。
> assign.name: 柴田 直樹
> favorite.genre: RPG
[log] 1988/02/10 06:00:00
ドラクエIII発売日当日。
寒空の下、毛布をかぶってゲーム屋の前に並ぶ。
見知らぬ少年たちと語り合った職業編成。
「ゆうしゃはぜったい じぶんやろ」
夜明け前のその言葉は、今でも宝物。
> queue.position: 27
> party.plan: ゆう・せん・そう・ま
[log] 1988/02/10 09:05:00
購入完了。ファミコンカセットを抱えてダッシュ。
「外で遊びなさい」と母に言われるも、
テレビの前が“世界地図”だった。
> cart.status: inserted
> save.type: battery.backup
[log] 1988/03/01〜
冒険の書を作って、旅に出る。
「おまえは ゆうしゃの しそんなんだ」
それだけで、世界が広がった。
学校では友達と**カンダタを倒した話**、
夜は家でゾーマとの戦い。
セーブ前にフリーズして、泣いたこともある。
> level.up: emotional
> dream: installed
[log] 1993/04/01
就職。ゲーム屋でのバイトを経て、販売職へ。
忙しくてゲームは遠のくが、
「たまには勇者に戻りたい」と思いながら日々を走る。
> role: merchant
> EXP: society
[log] 2004/08/22
結婚。
妻はゲームに理解なし。
でも「昔のカセット捨てないで」と言ったら、
「それはあんたの こころのちずやろ」って笑った。
> save.data: protected
> inventory: shared
[log] 2011/03/15
長男に初めて『ドラクエIII』をやらせる。
「ふるいけど、おもしろいな」
バッテリーバックアップでセーブして、
「おとさん まじで これ やってたん?」と笑う息子。
> legacy.transferred: partial
> emotion: crit.hit
[log] 2022/10/10
定年退職。
思ったより静かな日々。
再プレイしたロマリア、ゾーマの城。
あの頃の仲間とは、もう連絡がつかない。
> status: retired
> party: disbanded
[log] 2039/02/10
体調不良。がんの告知。
「ラスボスみたいやな」
そうつぶやいて、ノートに書いたのは
「かいふくやく:かぞく、かんごし、いしゃ」
> HP: 残り少なし
> MP: すでに尽きた
[log] 2040/06/28 04:40:00
病室のテレビで、リメイク版のドラクエCMを見る。
「ようやったなあ、ゆうしゃ」
そうつぶやいて、静かに目を閉じた。
最後に見たのは、ファミコンのロゴだった。
> breath: none
> continue?: no
[log] さいしゅうしゅつりょく:
「ぼうけんのしょは けされました。
でも さいごまで ちゃんと つづけました。」
> logout
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます