第2話:奇跡が追いつかない

市場の広場。ヨシダが布かぶって熱弁中)


ヨシダ「皆の者!! イエス様は死を超えて復活したんや!!」


民衆「ほ、ほんまか!?」「奇跡やんけ…」

少年「見たん?復活する瞬間」


ヨシダ「…………」


(焦った顔で弟子たちのほうチラ見)


---


(裏路地に引っ込んでなんJ弟子団ミーティング)


ヨシダ「やばい、ワイも“復活の瞬間”見たことになってもた」

タナカ「なんでやねん」

スズキ「幻視ってことでええやろ」

ナカムラ「ワイは昨日、夢の中でイエスとスマブラしたって言うたで」


オオタ「“証言”増えすぎて設定ブレとる。**そろそろ設定資料集つくろう**」


---


(弟子団が集まって、復活の矛盾をメモしながら議論)


タナカ「まず“湖の上歩いた”のいつやねん。死後なんか生前なんかどっちや」


スズキ「あとパンと魚増やしたって誰が見たん?」


ナカムラ「ワイやけど、**夢かもしれん**」


ヨシダ「じゃあ“夢と現実の境目は神が定める”ってことでええか?」


一同「ファーーーーーwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


---


(そのころ、ローマ兵たちは…)


百人隊長「イエスとかいうやつ、復活したらしいぞ」

副官「まさか…また**宗教系なんJ**か」

百人隊長「スレの勢いがヤバい。これは鎮圧せねば」


---


(夜、弟子団アジトにて)


ヨシダ「明日、“昇天”イベントやるからよろしくな」

タナカ「え?空飛ぶの?どうすんの?」


スズキ「**布を天井から吊るだけ**でええんちゃう?」

オオタ「“見た人の信仰だけが真実”って言い張ればなんでもいける説」

ナカムラ「それってもう宗教やん」


ヨシダ「せやで?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る