第15話 ある遭難者のカバンにあった手紙

あの日からここまであったことを書き記す

あの日はすごく晴れていた

近くで嵐があるって聞いたから

ゆうまに辞めとけって言った

けどあいつ結構ワクワクしてて

断りずらかったからさ

案の定嵐に襲われてオールとか流されたものも

あったけど、リュックは大丈夫で良かった

そこまでは

そこからあいつ、海の水飲もうとしたり

船食おうとしたりさ

あいつ結構昔に精神病院通ってたらしいし

心配だったけど

いっちょ前に俺の事心配するし

根っこの部分は変わらないんだろうな

食べ物を分けてくれたり

飲み物分けてくれたり

あいつもギリギリなはずなのに

船に乗る前から何かを書いてた

日記?かな

俺もここからもし出れたら

あいつと交換日記とか書きたいな、

島を見つけた、幸運すぎる

あいつは昔から謎に運がいい

その時あいつは自信満々に食料調達するから

とか言って草を分けて持ってきた

これは毒だからとかこれ食べれる!とか

子供みたいで笑っちゃうよな

でも、これでもこいつを信じてこれ食べれる

俺も精神的におかしいのかもな

でもきっとあいつは

これ食べて何か起こる

その前に俺が毒味しようとしたんだ

でもあいつ謎に勘が鋭い

ちょっと、いやたぶん絶対バレた

けどそんなに聞かれなかった

きっとあいつも心では辛いんだろう

俺もそこまでは聞かなかった、

痛い、腹痛とかその次元じゃない

あいつは寝てるし

自分でどうにかするしかない

毒味とか言ってたべなければよかたかもしれん

くるしい、あいつはどうおもうか

あいつおれをみてる

なにをするんだ

いたい、いたいから

たべられる

いやだ

いたい

いたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたい

俺血であいつは汚れていた

昔、泥だらけで遊んでいた時のように

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