萃
雨宮 治
第1話 コンビニ定員の話
集まってくる
沢山の物語が
始まる
沢山の人生が
私は少し山道のあるとある
コンビニで店員をしていました
少し暗くなり始めて
もうそろそろ定時かなってくらいの時
少し大きめの灰色っぽい車が駐車所のど真ん中
に停めたんです
その時の音が少し大きくて
私の耳には少し特殊な音で
どこからそんな音が出ているのか
よく分からないんですけど、
猪が唸ったような
熊のような図太い音でした
その中から、少し小柄な
女性が出てきたんです
少し赤みがかったドレスのような
そんな服とそんなドレスに似合う
赤いヒールを履いていました
あんなでかい車を運転しているのだから
大柄の男性が出てくると思ってました
少し驚いたんですけど
まあ、そういう人もいるか、
そんくらいの気持ちで考えていたら
その女性、そのまま山を登って行ったんです
コンビニの駐車所に停めたから
コンビニに入ると思ってました、はい
しかもピンヒールで
あんな赤いドレスで
どこかのパーティーでも行ってきたのか、
って感じあ、でも
化粧とかはしてなかったかも、
顔はよく見てなくて、
覚えてないんですけど
そんな特徴的な感じで結構覚えてたんですけど
ナンバープレート?
あー、その事ですね
私もおかしいと思いました
あのでかい車、ナンバープレートついてなかった
んですよ
やばくないですか?
ふつーに犯罪ですよね
んー、でもあの山に入ってから見てないですね
あれから定時に出た時も
あの車ずっとあったしなぁ、
でも私がまたコンビニ来た時にはもう
無くなってましたけどね
んーなんだったんでしょうね
え?その森で死体?
えそれほんとですか?
えー
こわっ
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