第4話 僕は遠藤良樹。警察官だ
僕は遠藤良樹。警察官だ。
階級は巡査長。今年で29歳。
僕は正義のために警察官になった。
悪いやつは絶対に捕まえる。そういう気持ちでこの仕事に当たっている。
交番での仕事はやりがいがある。
たくさん失敗もしてきたけど、それでも僕は頑張らないといけない。
正義のために。
けど、上司の命令に従わなければならないのが大変だ。
今だって、僕は独断でここにいる。
ここ最近、この家の周りを変な男がうろついているのを見つけた。
そしてさっき、この付近でその男を見つけた。
必ずこの家に来るはずだ。
だけど、上司は僕がここに来るのを止めた。
ただ怪しいというだけで何の確証もないからだ。
だから今僕は仮眠をしていることになっている。
一応仮眠室のベッドに枕を詰めて、交番の二階から抜け出してきた。
僕の勘が正しければ……
!!
やはり!! あの屋根の上にいるのは……泥棒だ!!
3人……3人いる!
だけど……3人とも窓の横に張り付いている?
!!
窓から女の子が外を見ている!!
危ない!! 早く窓から離れて!!
いや、声を出して泥棒達が女の子を人質に取ったりしたらマズい……
ここは慎重にいかないと。
無線で応援を呼んでサイレンを鳴らしてきても困る……
僕1人でなんとかしないと……!
しかもクリスマスに乗じてサンタクロースの服装をしてくるだなんて子供の心を利用した卑怯なやり方だ!
だけどなぜ2人だけサンタの格好で、もう1人は覆面を被っているんだ?
よかった! 女の子は一旦中に戻っていった……!
早く何とかしないと…!
あっち側の塀から屋根に上って検挙だ!
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