第25話 くっころ女騎士と進撃開始





 ルーシアたちから手紙が届いた。


 その内容はとても信じられないものだったが、彼女たちが嘘を吐く理由はない。


 ……ルーシアたちが淫紋で操られていることが王国にバレて捕まり、脅されでもしていない限りは、だが。



「アースさん、何が書かれていたの?」


「ルーシアとロリエッタ、アイリスの三人でハイザーランド王国を乗っ取ったらしい」



 俺がミディエラに手紙の内容を告げると、こっそり聞き耳を立てていたらしいルキエルが声を出して笑った。



「ははは、上手い冗談だな!!」


「というと?」


「ハイザーランド王国の手強さは我がよーく知っている!! 兵は一人一人が屈強な上、密偵を忍ばせても数日でバレる監視体制と情報網……王国はたった三人でどこうできるものではない!!」


「ふむ?」



 魔王としてハイザーランド王国を相手にしてきたルキエルが言うのだ、きっとそうなのだろう。


 というわけで――



「よし、王都へ行こう!!」



 俺は王都へ向かうことにした。


 ここ三ヶ月でハイデ村の戦力は凄まじいことになっている。


 ゴブリンたちの数が爆発的に増加し、大繁殖したのだ。

 今やその数は一万弱にも及び、中には上位個体に進化したゴブリンもいる。


 そして、そのゴブリンの大繁殖によって食糧難とは別の問題が発生してしまった。


 その問題とは――女の不足だ。


 今は一人の女に複数人のゴブリンを宛がっているほど女の数が足りず、ゴブリンたちには不満が溜まっている。


 このままでは反乱が起こりかねない。


 ルーシアの寄越した手紙の内容が本当なら女不足は解消できるだろう。


 仮にルーシアが王国に捕まり、俺たちを誘い出すよう脅されているとしても数の暴力で王都を制圧できる。


 イコの兵器開発は順調な上、ニコの訓練でゴブリンたちも強くなった。


 負けることはない。


 俺は銃を始めとした現代兵器で武装したおよそ一万のゴブリンを率いて、ハイザーランド王国の王都へ進撃した。


 当然ながら、その道中で人間の村や街を見つけることもあり……。



「な、なんだ!?」


「ゴ、ゴブリンの群れだ!!」


「いや、群れなんてもんじゃない……なんだよ、この数……」


「軍勢じゃないか……」


「か、勝てるわけないよ……こっちの戦力は千もないんだぞ!?」



 一万にも及ぶゴブリンの軍勢は村や街を守る兵士たちの心を折るには十分だった。


 そこに優しい言葉で声をかける。



「人間たちに告げる!! 降伏するなら命までは取らない!!」



 俺の言葉は彼らには救いに思えただろう。


 残念ながら、命までは取らないだけで男は奴隷にするし、女はゴブリンたちに与える。


 俺はそれを止めない。


 だってゴブリンってそういうものだろうし、泣きわめく人間たちを見ても特に可哀想とか思わないから。



「イヤぁ!! た、助けてっ!!」


「や、やめろ!! 彼女から離れろ!! うわああああっ!!!!」


「ギャギャギャ!! 楽シイ楽シイ!!」



 ゴブリンたちが男女のカップルを捕まえ、男の手足を切り落とし、目の前で女を犯す。


 手足を失った男が失血死しないように治癒魔法を習得しているゴブリンプリーストが丁寧に治療までして。


 おお、残酷だなー。


 でもまあ、俺のハーレムメンバーと比べたらまだマシかも知れない。



「んー、もうちょっと火力上げよー」



 イコは反抗的な男を的にしてマシンガンの試し撃ちをしている。


 引き金を引くことに全く躊躇がない。



「余裕過ぎてつまらんにゃー。もっとオレを楽しませろにゃ!!」



 ニコは人間の男にわざわざ剣や槍のような武器を持たせて戦っている。


 自分に勝てば見逃してやると希望を与えて。


 しかし、ニコと真正面からやり合って勝てる者は極めて少ない。


 殺した男たちの血にまみれて興奮した彼女はとても積極的で可愛いのだが、俺も血で汚れるから少し困る。



「うへへ!! 金銀財宝ボロ儲けやで!!」



 ミコに関しては完全に火事場泥棒だ。


 金目のものを盗んだところで売る相手がいないと思うが、そこら辺は考えているのだろうか。



「あらあら、プルルちゃんったら。また女の子を食べちゃったの?」


「ぷる!! プルルもっと大きくなって、あるじに沢山可愛がってもらう!!」


「い、いや、やめて、来ないで!! 食べないでっ!!」



 ミディエラは特に何もしていないが、人間の可愛い女の子を踊り食いしているプルルを見て朗らかに微笑んでいる。


 プルルは食べるほど身体が成長し、分身を作れるらしい。


 まあ、見た目は可愛くてもスライムだからな。


 命乞いする少女を飲み込み、体内で身体の端から溶かす様は実に魔物だ。


 流石にグロいから直視したくないけど。



「やっぱり人間もゆっくり時間をかけて、アースさまや他のゴブリン様に服従するよう『教育』しないといけませんね」



 ソフィアも何か怖いこと言ってる。


 きっとエルフたちにそうしたように人間もゴブリンに逆らわないようにするつもりなのだろう。


 そして、一番ヤバイのは――



「ふははは!! 見ろ、アース!! 我の生首コレクションを!! この人間の女は特にいい絶望顔をしているだろう!!」


「……そうだな」



 拷問して殺した人間の死体をうっとりした表情で見つめるルキエル。


 まあ、ルキエルは元魔王だからな。


 最初から人間のことが嫌いなわけだし、多少過激でも仕方ない。


 ……多分。


 そうこうあって道中の村や街を滅ぼしながら進むことしばらく。

 俺たちは遂にハイザーランド王国の王都に辿り着いたのだが……。



「「「「「「「ようこそ、アース様っ♡ ゴブリンの皆様っ♡」」」」」」」



 王都の人間は俺たちを大歓迎した。


 その大半が女であり、お腹の下の方に淫紋が浮かび上がっている。


 あー、なるほど。


 淫紋を使ってねずみ算式に女を淫紋で堕としまくったのか。

 それなら三ヶ月もあれば王国を掌握するのは案外簡単かも知れない。



「待っていたぞ、アース様♡」


「ダーリン、会いたかったのじゃ♡」


「ふ、ふん、久しぶりですわね♡ 特別にわたくしの身体で貴方をおもてなしして差し上げますわっ♡」



 まあ、小難しいことを考えるのは後回しだ。


 俺は出迎えに来たルーシアとロリエッタ、アイリスを三ヶ月ぶりに抱くのであった。







―――――――――――――――――――――

あとがき

どうでもいい小話


作者「うーん、邪悪」


ア「ゴブリンだから仕方ない」



「スライムに美少女が食べられるシチュっていいよね」「いきなり展開がエグい!!」「邪悪なのは作者では……」と思った方は、感想、ブックマーク、★評価、レビューをよろしくお願いします。

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