ほしぞらの旅

「とび出してきた、はいいんだけど。

　結局どこに行けばいいのかしら」

「そういうのぜんぜん調べないで来たもんねー。

　このあたりのおっきな星って恒星しかないし、

　片割れはさすがにいないでしょ。

　ま、とりあえずだれか探してみよーよ」

「そうね…じゃあ、私あっち探してくる！

　ライトはそっち探してきてちょうだい！」

「それはいいけど、…目印どーするの？

　なんとなくならわかるかもしんないけど、

　おれたちって離れたことないよ」

「……ランタンで、なんとか」

「ならないよ。ほら、いっしょに行こ」

✧　・　✧　・　✧

「ステラぁ、どう？誰かいる？」

「…うーん、あんまりわからないわね………あ！」

「見つけた？…えーっと、どこ？

　おれ、見えないんだけど」

「あったりまえよ、そっち方向じゃないもの。

　もっと右よ、ちっちゃくて光ってる子たち！

　みえるかしら」

「………あ、いた！おれわかんなかったや。

　よく見っけれたね」

「ふふ、まーあ？私だもの！

　そうと決まれば早速、声をかけに行きましょ！」