TATAMI
ベジット田中
第1話 暗黒の高校生活に終止符を打つ!
愛媛県松山市西部の松山空港に隣接する場所に愛媛県立自由が丘高校がある。
その高校の普通科に通う3年4組に望月晴斗と言う冴えない男子高校生が通っていた。
望月晴斗は身長は167センチ、体重は50キロでモヤシの様な細身の身体である。
勉強は全学年の250人中200番台前半であり、勉強も得意では無い。
トークも時々緊張したら吃音になったりするし、面白い気の利くジヨークも苦手だ。
運動は大の苦手でサッカーやバスケなどの球技は全くといっていいほど才能が無い。
スタミナも皆無でマラソンやリレーなども鈍足で遅い。
顔も印象に残らない地味な顔立ちであり、ルックスもカッコイイとは言えない位のレベルである。
望月晴斗の事を一言で纏めるならば、学校カースト最下層の陰キャ男子であると言う事である。
(望月) なあ花山、俺さ~春川さんに告白しようと思ってるんだよ~!
(花山) えっ、望月さ~マジで言ってんの?
花山は昼食時に食べていたサンドイッチを思わず下に落としそうになる位驚いた。
望月の中学時代からの友人が驚くのも無理は無い。
望月が告白しようと思っている春川望は自由が丘高校で1、2を争う程の美貌を誇る美少女である。
身長は147センチと小柄な体型をしている。
貧乳で華奢なルックスだが顔は女優の堀北真希に似ていて髪はポニーテールに束ねて可愛らしい女子生徒である。
学校で1、2を争う程の美少女に陰キャで何の取り柄も無い学校カースト最下層の男子生徒である望月が告白するとは正気の沙汰では無いと言う事なのだ。
(花山) おい望月、そもそも春川さんと接点なんかねえだろ~が、どのタイミングで告白するんだよ~?
(望月) フッフッフッフッ! 俺さ~先月から図書委員だろ~が!
(花山) あっ! そうかお前って春川さんと同じ図書委員に奇跡的になったんだよな~
(望月) 今日の放課後に学校の図書館の図書の整理があって、図書委員の俺と春川さんが二人っきりになって作業するんだよ!
(花山) 図書館の先生が傍にいるんじやねえのか?
(望月) チッチッチッ! 図書館の先生は今日は出張で不在なんだよ!
望月は余裕の表情を浮かべながら大船に乗った気持ちで花山に言い放った。
時は流れて放課後の図書室に望月は行ってみたのだが..........
(花山) 春川さん! 歌手で誰が好きなの?
(春川) ん~私はポルノグラフイテイが好きかな~
(花山) あっ良いよねポルノか~! サウダージとか、メッチヤ良い歌よね~!
(望月) ......................???
図書委員でも無い花山が何故、望月と一緒に図書室に来たのかと言うと...........
花山は男子に抜群の人気を誇る春川望と、あわよくば喋りたい、そして親友の望月の告白を何とか阻止してやりたいと言う心の狭い理由で望月と共にやって来たのである。
(春川) あっ、ごめん私今から職員室に行って図書の貸し出しリストのプリントをもらってくるから!
(花山) うん、分かった!
春川が図書室から出て行くと..........
(望月) おい花山、
(花山) んっ? 何だよ望月
(望月) お前さ~何で俺と一緒についてきたんだよ~?
(花山) えっ俺ってお邪魔?
(望月) あったりめえだろ~が! お前がいたら春川さんに告白できねえし、何よりも春川さんと楽しく会話だってしたかったしな~!!!
(花山) でもお前さ~ちよっと待ちのスタイルなんじやねえのか?
気軽にテンポ良く話さないと女子とはトークが弾まねえぞ???
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