『ふたりの時間、わたしの宝物 〜発達と知的に個性をもつ姉妹との日々〜』

優貴

『執筆者の始めの挨拶』


こんにちは。このエッセイを手に取っていただき、ありがとうございます。


私達は、発達障害と軽度の知的障害を持つ二人の父と母です。

長女・彩夏は、小学5年生。言葉が少しゆっくりで、人混みが苦手。でも、大好きな昆虫の図鑑の話になると、誰よりも早口で語りだします。

次女・柚希は、小学4年生。とにかく明るくてマイペース。空想が大好きで、独特な言葉遣いに、何度も笑わせてもらいました。


ふたりとも、支援学校に通っています。

入学するまでは「この先どうなるのだろう」と毎日のように涙を流しました。でも、今では、ふたりのリズムに合わせて生活できることを、心から幸せに感じています。


「できない」ことに目を向けたら、親も子も苦しくなる。だから私は、「できた!」の瞬間を、どんなに小さくても一緒に喜ぶようにしています。

このエッセイには、そんな私たちの“ふたり時間”がたくさん詰まっています。何かひとつでも、読んでくださる方の心に残れば、それだけで十分です。

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