◆あらすじ　

『この世界が生まれ、途方もない時間が流れた』

――始まりの神子が残した、幾多にも及ぶ“お話”

『歌い継がれた伝承の果て――巡りし運命を辿る』

　かつて、この世界を創りし創造神（・・・）は、世界の記憶を闇に閉ざし――この地を去った。

　混乱の最中。　世には悪しき者達が野を這い――草木は枯れ、食物の実りさえ僅かな物だった。

『世界の光を取り戻すのは、安易な事ではなかった』

――それでも。　

　英雄の救済が、世界に光を取り戻し。

　　輝きの星は、再び“かの地”へ命をもたらした。

――そこにひとり……天の一族へ、黒い翼を持つ少年が産み落とされた。

『彼はひとり、村外れの森に住む』

――誰の目からも、その美しき黒き翼は隠されたままに。

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