第2話 部員
「お~い響来たぜ」
こいつは金岡錬『かねおかれん』だ、俺は七不思議をこいつから聞いた。
ちなみにこの部活を作ろうといい出したのはこいつ、元凶である。
「俺も来たっすよ」
こいつは古村坂俊『こむらざかしゅん』俺が知る限りこの学校で一番顔が広く、信頼も厚い生徒同士の人間関係についてはこいつに聞けば大抵返ってくる。
サッカー部と兼部している。イケメン
「ちょっと〜シューちゃん早く入ってよ〜」
こいつは古賀明澄『こがあすみ』俊の彼女で家が隣の幼馴染。
俊のことをシューちゃんと呼んでいて俊のことになると周りが見えなくなる。
サッカー部のマネージャーをしていて俊が部活中の時は明澄に連絡をしてから代わってもらうことになっている。
「すみません、遅くなりました」
こいつは筒三碧『つつみあおい』中性的な見た目をしてるけど男、身長が小さくてかわいい。
部活のパソコン係本棚にある資料は俊の情報を碧がまとめたものだ。
「よしみんな揃ったな」
俺たち調査部はこの五人で活動をしているこいつらとは去年一緒のクラスで仲良くなった。
「今日は、改めて底花高校七不思議について今後の活動方針を立てていくぞ」
「響、なんか部長みたいだな」
「そうですねあんなに嫌がってたのにノリノリじゃないですか」
「お前らが勝手に部長にしたんだろ俺は俊が部長がいいって言ったのに」
「俺はサッカー部があるので無理っすよ」
「そうよ〜シューちゃんは忙しいのよ〜」
「そもそも錬が言い出したんだから錬がやればよかったじゃん」
「なぁ響俺に部長が務まると思ってるのか」
自分のことを客観視できるようで何よりだよ、でもな部活を創設するの面倒だったんだからな。
「そうですよ、みんなをまとめることができるのは響しかいませんよ」
「そういうことっすよ」
「わかってるよ今さら変更できないしな、それにやるからには本気だからな」
「おうよ」
「はい」
「もちろんっす」
「お〜みんながんばろ~」
「そうだ碧、資料取ってくれないか」
「はいこれですね」
「よしじゃあ始めるぞ」
底花高校七不思議とは
・古くからこの学校に伝わる七つの噂の総称
・噂の信憑性不明
・噂の発信源不明
・噂の発生時期不明
・東西南北の噂
・三大行事の噂
まぁつまり噂の内容しか分からない
「そして数週間後三大行事の噂の一つ球技大会があるそれまでにできるだけ情報を集めて信憑性を確かめないといけない」
「三大行事は一年に一回しかないから無駄にはできないっす」
「ちなみに残り二つ言えるか錬」
「底花祭と修学旅行だよな」
「そう底花祭はともかく修学旅行は二年生の一度きりしかない」
「すみません、まずは球技大会が先決かと」
「そうよ〜目の前のことに集中しなきゃ〜」
「そうだな、じゃあ運動部に聞き込みにでも言ってみるか」
「そうですねそれがいいと思います」
「今日はもう別行動っすね」
「俊と明澄は運動部に聞き込み、錬と碧はここで使えそうな資料を探すのと客が来たら聞いてみてくれ、俺はこの後生徒会直々の仕事があるから」
「「了解」」
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