第17話 焼いた料理が心を乾かす日
今日はなぜか、
何をしても心が動かない。
楽しいはずの会話も、
美しい景色も、
どこか遠くにあるようで。
そんな“乾いた気持ち”の裏側には、
もしかしたら「焼く」という調理法が
そっと影響しているかもしれません。
焼き肉、焼き魚、卵焼き、
こんがり香ばしく、食欲をそそる料理たち。
でも、火で焼くという調理法は、
素材の水分を奪いながら仕上げていきます。
そしてその“乾いた熱”が、
私たちの心の内にも少しずつ染みこんでいくのです。
もちろん、焼き料理が悪いわけではありません。
だけど、心がしぼんでいるように感じる日には、
少しだけ“水分のある料理”を選んでみましょう。
たとえば、
やわらかな湯豆腐や、
昆布と野菜でとったお出汁のスープ。
しっとりとした炊き合わせや、
みずみずしいお粥など。
そうした一皿が、
乾いた心に、ゆっくりとうるおいを取り戻してくれるはずです。
心が渇いている日は、
焼いた料理をおやすみして、
やさしい煮汁のしずくを、そっと迎えてあげてくださいね。
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