第9話 シルフィーと敵
ルナは、
【…く、くるじい…もう、何も入らない…】
ジークは冷めた目で、
【あんなにステーキ🥩食うからだ。その体によく入ったな。俺の倍は食ってる】
もう、言葉もなかなか発せないルナ。
【…部屋で…横に…】
ジークは、
【ああ、好きにしろ。俺は装備を改める。後で胃薬持っていってやるからな】
ジークは、考えていた。
さっきの戦いで見えない場所からの斬撃。
かろうじて回避出来たが…
【重量のある装備は駄目だ。盾も不要だ。素早く動けて…】
?
気配もなくジークの横に女性が、
【キミ、もしかして、治癒属性?】
ジークは咄嗟に距離を取り、
【誰だ?何の気配も!!何者だ?】
女性は、
【何もしないよ、ねっ、治癒使えるよね?】
ジークは、
【…答えは義務はない】
女性は、立ち上がり、
【私はシルフィー、サーペントを統率してる指揮官…というよりも統括って言った方が正しいかな】
ジークは、剣🗡️を構えて、
【ここはレジーナの拠点だぞ!!目的はなんだ?幻獣を使うなどサーペントのしてることは!!話すことは何も無い。出て行け!!】
シルフィーは、鎧を外して、タンクトップ姿とショートパンツ姿になり、
【敵意はないの…和平の申し出に来たの。サーペントとレジーナが戦いのない平和な世界を作るために】
ジークは、
【信用出来るか…その格好…ちょっと待ってろ。動くなよ】
ジークは近くのショップでレザージャケットを買い、
【これ…着ろ。それと手はテーブルに常に】
シルフィーは、ジャケットを受け取り、
【優しいのね、ありがとう。ねっ、さっきの話だけど、治癒属性なの?私の探してる人、助けてもらった記憶があるの】
ジークは、
【知らん。とにかくサーペントが和平だとか信じられないな。それと…あっ!!伏せろ】
突然、シルフィーに襲いかかる数名の人物が、
ジークはシルファーを庇うように覆い被さり、そのほぼ同時に攻撃を回避した。
シルフィーは、
【やめなさい!!あなた達、何のためにレヴァンスに来たの!!!和平のための話し合いを】
二人に襲いかかった人物達は、
※【もうあんたの下はごめんだ!!俺たちの目的は…レヴァンスへの侵入さ!!あんたには知る必要も無いがな、ここで消えてもらうぞ】※
ジークが、
【女性相手に背後からとは…何ともか弱い戦士様だな、いや、ゲス戦士様かな?】
※【好き勝手言わせておけば!!この場で消してやる】※
ジークは、シルフィーを後ろに下げて、
【使ってみるか、雑魚ならちょうどいい】
ジークはポイズンダガー🗡️と呼ばれる短剣を。
右手、左手と軽々剣を持ち替えて、まるで二本の剣があるようだ。
と、気がつくと、襲いかかってきた二人は、
※【おかしい!!か、体が…動かん】※
※【そんな小さな…剣…ごとき…】※
ジークは、
【ああ、そうだな。こんなおもちゃみたいな剣でもお前達程度なら簡単にこうなるってことだ。さて、どうする?】
二人は、動けずに、
※【どうする…何をだ?…】※
※【………】※
ジークは、
【お連れさんは、声も出せないみたいだな】
それを見ていたシルフィーは、
【ごめんなさい、私の管理不足で。でも、こんな人達でも仲間なの!!お願い!!助けてあげてください。罪は私にあります!!お願い】
ジークに懇願するシルフィー。
ジークは、
【はいよ、もう帰れ!!二度とくるなよ。それ、解毒剤だ。二人に飲ませてやれ】
シルフィーが、解毒剤を、
【ありがとう。はい、早く飲んで】
解毒剤を飲んだ二人は、
※【ありがとうございます!!】※
※【本当に申し訳ございません。我々も本意ではなく…】※
シルフィーは、
【話はシルファスで聞きます。こちらの方に感謝しなさい。襲ったあなた達を許してくれたんです。和平の話は今度にします】
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