幻影の剣

ラグランジュ

第1話 地上

※我ら裁きの光を受けよ!!※




幾つもの閃光が降り注ぐ…




 かつて、ここには地球エターナル🌏という名の星があった。そう命名したのはかつてここに住んでいた人類だ。


 地球エターナルはかつての姿を取り戻し始めていた。


 地下に退避していた人々が再び地上に出てきたの言うのが正しいが…





【おーい、今日の食糧だぞ!!】


【やったね!!大量じゃない!!さすが!!】


【えー、これで大量?足りないよー】


【贅沢言わないの!!早く火をおこして】


【はーい、後でこれ読んで】


【食べ終わったらな。ほら、テント⛺️風で飛ばされるぞ。ちゃんと固定して】


このような当たり前の世界が今ではもう無い。




 これは、遥か未来でも過去でもない時間の概念など無い世界。人々は全滅を免れた代わりに。長く地下にいたため時間の感覚を忘れたのだ。仕方ないことではある。



そして、



 地球エターナルが復活を遂げるまでに起きた伝説がここに語り継がれている。




 文明の発達は必ずしも良いことばかりで無かった。

 

 人工知能の発展、医療の進歩、環境破壊の低減などなど目標としていたものは全て手に入れていた人類…


 はずだった…何故このような世界になってしまったのか?


 望むものを手に入れて、何不自由無く暮らせる世界が世界を滅ぼしてしまった。


 何が原因だったのか、過去の遺産を見ても解らない。


時間の空白が生まれたのだ。謎の空白が。


 太古の地球も冥王代と言う途方もない期間は解らないことばかりだ。


 ただ、ここにいる人々は地球エターナルの過去は何も知らない。語り継がれてる古文書だけが頼りだ。それ以外の情報はない。


緑が豊かな星としか解らない。



 地上に出るまでの間、地下で治安を維持していた部隊がいる。治安維持を掲げていたが一方的に制圧する権限を持っていた。


 そして、それに不満を抱く反乱部隊も。規模は始めは小さかったが、あまりにも大きな貧富の差が反乱部隊も大きくして行った。


地上に出ても(戻れても)変わりそうも無い。


 やはり人類は争いを繰り返すことをやめないようだ。


これは歴史が物語ってる。


 一度滅びたことにより(僅かに残ったが)手に入れたものがある。



………………………魔法………………………



 能力が開花され、治癒、炎、水の三種が、ほぼ備わっている。


 生活に必需する物だけだが、問題はその魔法が少しずつ争いに使われ始めたことだ。



【あー、これが空か!!凄い綺麗な青色】


【歴史得意科目だったからな。昔はみんなこんな空を毎日見ていたんだってさ。しかも、この色に負けない海ってのがあるんだってさ】


【行ってみよう!!…治安サーペント見つかったら面倒だな】


【大丈夫だって!!向こうにナビしてくれてるじゃん】


【ああ、反乱レジーナか、とりあえず行ってみよう】





 









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