【感謝:いつのまにか100Pv】友達夫婦の馴れ初めは生徒会選挙

ヘタレちゃん改

友達夫婦の馴れ初めは生徒会選挙

昔の話。


俺には、幼稚園から小学校・中学校と一緒だったけど、高校は別の学校になった仲の良い幼馴染みのダチがいた。仮にAとする。


―◇―


こいつが何を思ったのか、高校二年生の春に突如、生徒会長に立候補した。


元々少し変わった奴ではあったが、その選挙公約がまたブッ飛んでいた。


A「うちの高校の女の子の制服はブレザーだけど、ず~~っと何かが足りないと思っていた。そう!ネクタイだ。ネクタイが無いんだ。ネクタイを着用すればうちの制服はもっと可愛くなる。俺はここに公約する。俺が生徒会長になった暁には、我が高の女子の制服に必ずやネクタイを義務付けると!!」


この公約は、男子生徒から熱狂的な支持を取り付け、女子生徒からは殺人的な総スカンを食らった。


…そして女子生徒を代表して、恐るべき刺客が彼の前に現れる。


高校一年生から常に学年トップの成績と女子バレー部のエースを勤める文武両道のスーパーウーマン。長身でスレンダー、やや天パのセミロングのポニテに冷ややかな瞳がやたら似合う女…仮にBとする…が対抗馬として女子生徒の絶大なる支持を受けて登場したのだ。


(画像)

https://kakuyomu.jp/users/kansou001/news/16818622173872113975


女子生徒の黄色い歓声を背に、Bはやたら格好良くて目立つんだけど、選挙公約は、まあ…普通だったんだと思う。

…俺も聞いた覚えはあるけどよくは覚えていない…なぜなら…当の選挙戦は白熱…することなく、Aの圧勝で終わったから。


…まあ…その高校は、女子より男子が多かったんだよね…


その結果…Aは見事生徒会長となり、ルールで次点(二人しか立候補者がいなかったのだが)だったBが生徒会副会長となった。


それから一年…Aは終始徹底的にBに尻を叩かれ続けながら生徒会長を全うし、公約の実現には…失敗した。


退任の挨拶の際の「嘘つき野郎!!」コールに無念の涙を流すAと…対照的な「やりきった」感を漂わせて微笑むBの対比は見物だったそうだ。



そしてさらに数年が過ぎて…大学を卒業したAとBは結婚した。


披露宴の二次会の後も、一緒に彼らの自宅まで付き合わされて飲んでいた俺は、もう何年も前からそうだったであろうBの尻に敷かれまくるAを酒の肴にいつの間にか寝てしまい…ふと気がつくと、隣の部屋で二人がいわゆる初夜をおっぱじめやがっていた。


その時だけは、やたらとオレオレなAと…普段のクールな佇まいからは信じられないような可愛い声で喘きまくるB…

さすがに目が覚めたと言い出せる訳もなく…俺は二人の情事を延々と聞かされ続ける羽目になった。



こうして…ある意味は美味しいけど…やたら腹の立つ状況に陥らされた俺は、結局何だかんだで超ハイスペック奥さんをゲットしたAを「スケコマシぺてん師野郎!」と呼び…その名は長い間、仲間内に定着することとなった。



つい先日、久しぶりに飲んだAから「孫が出来た!」と言われたので記念に書き込んだ。


お目汚し失礼!!

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