真夜中のラブレター

時折 全てを投げ出して 逃げ出したくなる

真夜中の空に 吸い込まれて

当てもなく 流れ漂う雲のよう


閉塞 密閉された この社会

いつも逃げ場所を探している


そんな いつも君の顔が頭に浮かぶ

君は私が居なくなれば 君は生きる事を

やめないだろうか


私が居なくなった世界でも

君が生きて行く世界を創造する


そんな顔をしないでよ

想像の世界で悲しくなった


でも 私は知っている


君のいない世界を生きていけないのは私

君が居なくなれば

私は生きる事をやめるだろう


君と一緒に生きて行きたい

君と一緒に星の数を数えたい


気付いたら泣いていた

君のいない世界で泣いていた


「笑って……」


いつもの君の声がした


声がした方に顔を向けると青く光る街頭

真夜中で光を示す 夜光虫

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る