母性本能

赤い少女 連れられて

森の中に 入ってく

どこかわからぬ 闇の中

小さな瓶に 詰められて


永遠の時が始まって

瞬間の時は終わったの


我が子 我が子 どこ行った

我が子 我が子 どこやった


母は狂喜乱舞して

父は眠らず探したの

町中みんなで探したの

私は探さない 動けない


全ては 闇の中にいて

私は 光の中にいた


我が子 我が子 どこ行った

我が子 我が子 どこにおる



私は愛してた

可愛く 綺麗な 貴方を

誰にも 取られたくなくて


私は守った

貴方が汚れぬように


我が子 我が子 どこに行く

我が子 我が子 ここにおる



ホルマリンに漬けられた

綺麗な顔が 笑ってる

貴方の体を喰らいながら

私も 貴方も 微笑んだ



ずっと 一緒よ

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