遠くの方で 声がする

目を閉じて 暗い 暗い世界

人はみな 箱の中

その中からは 出れはしない

外の世界に 憧れを抱く


箱の中には 何がある

君の花は 育ってるかい


見せ合い 慰め合って

互いの傷を 舐め合ってる

時に 抉る 快感を

忘れられずに 一人で

外の世界の 否定を始める


箱の中には 何もない

花なんて 知らない


花を咲かせるのを 辞めたのは

他でもない 君自身


水をあげない日だってある

イライラしてしまう時も

でも、

そんな言い訳しても

花は咲かないよ



花を咲かせるのを 辞めたのは

他でもない 己自身

次は、

誰のせいにしたい


認められないなら

消えちゃえば……


箱 箱 箱

世界は小さな 箱の中

囁く声に

箱は ゴミ箱に

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