初恋をしたその美少女は余命宣告を受けたらしい。そして最後に青春をしたいと告白をした俺と付き合うことになった
長濱こうき(元作家を目指す浪人生)
第1話
俺は屋上で学園のアイドルである桃江に今から一世一大の告白をする。
「桃江付き合ってください」
俺は声を震わせながらも、僅かな期待を胸に抱いて、告白をした。桃江の顔は見ていない。きっと驚いていることだろう。何せしゃべるようになってから、一週間しか経っていないんだからな。まぁ俺は桃江に一目惚れしていたから、しゃべり始めてからとか関係ないんだが。
俺は桃江としゃべるようになったから、もしかしたらうまくいくかもと思って告白をした。チキンで臆病な俺が告白をした。なぜしゃべれるようになったかを返事を聞く前に辿ろう。
そう始まりは一週間ぐらい前だー
俺は上村義弘どこにでもいる普通の陰キャでオタクだ。この義弘という名前は戦国武将好きの父さんがつけた名前だ。島津義弘のように勇敢で、何にも憶さない心をもて思って、名付けたらしい。実際の俺は陰キャで臆病だが。
だが俺には好きな女子がいる桃江である。一目見たときから、一目惚れをした。だが一目惚れするほどの美少女だから、やはり人気があり、俺はまだ桃江とは一度も話せていない。我ながらかなりのチキンだが、仕方ないだろう。俺が桃江を好きなことを知ったら、クラスメイトがからかってかてお前には釣り合わないと言われるのがヲチだしな。
そんなことを思いながら、今日も朝から桃江を見て、可愛いなと思っていたが、何かいつもと様子が違かった。なにか思い詰めていると言うかそんな感じがしたのだ。具合でも悪いのだろうか?それともなにかもっと重大なことが起きてるのだろうか?
俺は桃江になにか重大なこと後起きてるんじゃないかと思い、始めて話しかけることにした。
「桃江大丈夫か?いつもと様子が違うが。違うならキモいなこいつと思ってくれても構わない」
実際俺の気にしすぎなのも可能性としてはあり得るし、いきなり喋ったことないような陰キャに話しかけられてもキモいだけだろう。
すると桃江は驚いた表情をした。やっぱり何かあるのか?
「よく気づいたね。今まで誰も気づかなかったのに。ちょっと具合が悪いんだー。、、、、病気のことは隠しておこう。それにしても上村くんは観察眼が鋭いんだね」
「そうかあまり無理するなよ」
多分具合が悪い訳じゃないと思う。俺の勘がそう告げているが、これ以上詮索しても、話してはくれないだろうと思い、話はこれで切り上げた。
それから昼休みになり、誰も桃江の異変に気づいてなかった。案だか好き好き言っている男がいるのに、好きな女子の異変にも気づかないとは鈍感すぎないか?所詮ヤりたいだけのやつなんだろう。
桃江は色んな人に昼御飯を食べようと誘われていたが、断っていた。今日は体調が優れないなら、仕方ないだろう。俺もいつか桃江と一緒に食べたいが、まぁそんなことは起きないだろうな。そう思い荷物を持ち、一人屋上へと向かった。
屋上に着くと、俺は気持ちいい風を浴びていた。
「やはり夏は屋上で食べるに限るな。冬はもっと暖かい場所がいいが」
「それは同感だよ上村くん」
「うぉ!桃江いつの間にいたんだよ」
「さっきだよ。存在感を消しながら、来たから気づかなかったんだろうね」
「そんな特技があるのか」
まぁ存在感消さないと、あらゆる男から昼の誘いを受けそうだしな。それより何で屋上に来たんだ?
「何で屋上なんだ?体調悪いから心配されたくなくて、一人で食べるのは分かるが。普通屋上が開いていると思わないだろ」
俺は一年の時に車から一人の少女を車から轢かれて助けて、一ヶ月入院して、ぼっちが確定したから、一人でゆっくりと過ごせるところを探して校内を歩いていたときに屋上に着て、鍵が閉まっていないことを知り、それ以来ここで食べているが。普通の学校なら屋上は閉まっていると思うから、そもそも来たりはしない。
「私屋上で食べることに憧れていたからね。折角一人だし、開いてるかもしれないと思って、来たら開いていたんだ。そうだ一緒に食べない?」
「あんだけ誘いを受けて断っていたのに、俺とはいいのか?陰キャで別に会話は面白くないぞ」
「異変に気づいた上村くんに興味があるんだよ。結局上村くん以外誰も気づかなかったしね」
「まぁぼっちは観察は得意だからな」
「それともう人間関係に気を遣う必要がなくなったから、私は私の好きなように行動するって決めたんだ」
それってなにかそう思うきっかけがあったてことか?まぁ詮索はしない方がいいだろう。言いたくないと感じるし。
「ふふ、そこまで分かって、詮索してこないのは助かるよ。それじゃ一緒に食べよっか。上村くんはアニメ好きだよね?」
「まぁな自治共に認めるオタクだからな。まぁ話すやつがいなくて、ずっと一人でアニメを楽しんだ来たが。それがどうしたんだ?」
「私アニメ好きなんだー。でも周りにいる人はアニメ好きいないどころか、オタクをバカにしてるような人ばっかしだったから、今までアニメの話をすることができなかったの」
桃江みたいな美少女でリア充なやつがアニメ好きなのに驚きだ。今までそんな素振り一切見せなかったからな。
「そうか、それで何のアニメが好きなんだ?」
「青春ラブコメは間違っているとかはるひの憂鬱とかだよ。ソードオンラインのマザーズロザリオ編も好きだね」
「俺もそのアニメは好きだな。特に青春ラブコメは間違っているのヤハタの思考とか、ぼっちならではの感性は好きだな」
「そうだよね。それとやっぱり自分が傷ついても誰でも助けるその優しさに惹かれるよね。それにどんな難題も解決しちゃう頭のよさもポイントが高いよね」
「誰でも関係なく悪者になっても助けるのはすごいよな。あんなこと普通の男にはできない」
「そうだよね。あんな男の子がいたら、間違いなく私は好きになっていただろうね」
よかった。ヤハタみたいな男がいなくて、まぁいなくても俺が付き合える可能性などほとんどないが。それから青春ラブコメは間違っているの話をしながら、ご飯を食べていた。
この出来事が青春の歯車を動かし始めたー
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