ハンドメイド

僕は考える

あの時一体 何ができたのだろうと

君を救うには

地球の南極と北極を逆にして

世界中の言葉を一つにする必要がある

僕にはその覚悟がなかった

ただ僕は永遠に苦しむことを選んだ

君のことを優しく包んで

ラッピングして

綺麗に仕立て上げることしかできなかった

それでも君は言うのだ

「あなたがしたことは間違ってないわ

きっと私だって同じことをしたもの

あなたは悪くないはずよ

きっとお互い必要な存在なのよ」

優しすぎる生命体に

僕は咽び泣く

そしておえつした先で

南極のペンギンを見に行こうと決める

死ぬまでに一度でもいくのだ

僕は、君の詩集が心臓の、北極になる。

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