第7話
「おはよ!四季!」
剣道部の朝練を終えて、体育館から出て来た四季の背中にいきなり一葉が乗り掛かって来る。
「おはよ、一葉」
「なあー。お前の四季って大きいよな。春夏秋冬の事だろ。1年通して四季っていうんだからさ」
一葉の言葉を聞いて、四季は半分ポカンとしている。
「それに比べて俺なんか一枚の葉っぱだぜ。ちっちゃ!」
「何言ってるんだよ。確かに葉っぱは一枚じゃ小さいけど、でも数が多くなったら大きな森にもなるし、其処には花も咲く。そうやって自然が増えたら地球だって変わる。お前の名前はそう言う大きさと広さを持ってるんだ」
「そうなのか?」
一葉は目を丸くしている。
……そんな事、考えた事もなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます