第4話 エロ猿の楽園にて

桜嶺の商店街にひっそりと佇む店、その名も「エロ猿の楽園」。ここは、どこか異世界の臭いを感じさせる、ちょっと不思議な空間だった。


イルネス「え、ちょっと待って、マジで言ってる?」


目の前には、色とりどりの奇妙なアイテムが並び、店内を見渡すと、ちょっとした緊張感と興奮が入り混じった空気が漂っていた。大人たちが何やら真剣に物色している様子だ。


イルネス:「すげえ、本物の電マだあ〜P◯rnhubでしか見たことねえ物ばっかりだー」


その時、イルネスはカウンターから現れた人物に気づく。中年の男、しかも服装がとにかく黒い厨二病患者が着るような服な棒人間。彼の名前は影久、エロ猿の楽園の店主だ。


影久:「おお、来たな。お前、確かその転生者的な何かだろ、そんぐらいの年だったらエロに目覚める年齢だろ?見とけよ見とけよ〜(商品を)」


イルネス:「お前が、まさかここの店主か?」


影久:「あぁ、俺だよ。影久(かげひさ)ってのはな、ちょっといい感じの店主だぜ?」


イルネスは、その時の自分がどこにいるのか少し混乱しながら、影久に話しかける。


イルネス:「じゃあ、なんか、いろいろすごい品揃えだな、って思ったんだけど…一体どういう店なんだ?」


影久:「そうだな、ここはな、世の中の猿どもが使うアイテムを集めたエンタメショップだ。お前、早い話、教育ってやつだよ。もっとエロについて学べってわけ」


イルネス:「うわぁ、なにこれ、気持ちよさそうと言うより痛そうなんだけど、俺は見るだけでいいかな」


影久:「あん?見るだけ?なら、今すぐお前も試してみろよ!」


イルネスは、影久に押し付けられた一本のアイテムを何気なく見ると、それがまた異常にデカいピンクの…いや、絶対これはボケだろ!と心の中でツッコミを入れた。


イルネス:「これ、使い道わかんねぇよ!見た目からしてもう……」


影久:「気にすんな。使い道なんて、最初は誰でもわからん。大事なのは、自分が使うときにどんな気分になるか、だ」


イルネス:「絶対使わねぇよ!」


陰詠:「ねぇ、これいいじゃない♡どう、?これで僕と遊ぼうよ♡」


イルネス:「え?遊ぶって、なんだよ」


陰詠はあざとい笑みを浮かべて近づいてきた。その笑顔に裏腹に、言葉の端々に毒がある。


陰詠:「遊び方なんていっぱいあるんだよ~♡だけど、最初はこっちが教えてあげないと、ダメでしょ~?♡」


イルネスはどう反応していいのかわからず、少し戸惑いながら言葉を選んだ。


イルネス:「君の性別によるね、」


陰詠:「ふふ♡あんた、ガキっぽいけど、すぐに大人の遊びがわかるようになるから♡性別なら後で教えてあげる♡」


影久が後ろでニヤリと笑う。


影久:「まぁ、陰詠がこう言うなら、少しは考えてやれよ。でも、あんまりお前が楽しんでると、今度は本当にハマる(意味深)からな?」


イルネス:「だからさっきからなんだよ、そのハマるってのは……絶対ボケだろ!?」


陰詠:「あはは、じゃあほんとにヤっちゃう?」


イルネス:「よろしく頼む」


陰詠:「じゃあこっちにきて♡」


店の奥につれてかれると、何かすごい部屋があった。


部屋に入ったらベットだけが置いてある、高級ホテルのような部屋だった。


イルネス:「おい何するんだ!怒られますよ!」


陰詠:「まあそんなに危ないことはしないから♡気持ちいいことだよ?♡」


イルネス:「それ!それ!そーれ!その気持ちいいことってんのが意味深なんだよ!」


陰詠が抱きつく。


(これが女の子に抱きつかれる感触か、、、柔らかい、気持ちいい、)


「僕は男の子だよ♡」


そう陰詠が耳元で囁いた。


腰が浮くような気持ちよさで何もいえなかった。


(百合の花が咲くと思ったら、、、真夏の夜の、、、これ以上はやめておこう。ただ一つのビデオを思い出したのは確かだ。)

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