第11話 ライル。

俺は誰かの肩に担がれて校舎の様な建物の中に入って行った。

ある1室に連れてこられベッドの上に降ろされた。

そこには白衣を着たカメ?の顔をした医者らしき人物がいて 俺の身体を少し触り なにかを診断して注射を左腕に刺した。

「これで身体はこの世界に馴染みます、

あと食事と睡眠をしっかりとれば快復しますよ。」

この人も日本語を使っている………

と思いつつまた気を失ってしまった。


次に目を覚ました時は何処かのベッドの上だった。

目を開けて周りの様子を観ながら身体を起こす。

何だか身体が軽く感じた気がした。


その時 コンコンコンと扉をノックするのが聞こえて思わずドキッとした。

「目が覚めましたか?」と声がする。

とりあえずなんて返事をすればいいか迷い

「はい。」とだけ返した。

すると、開けますよといい扉がひらく。

そこに立っていたのは担いで来た人だ。

「よく眠れましたか? 私はライルと言います。」

「タブンヨクネムレタ。」

何だかカタコトの日本語になってしまった

口がうまく動かなかった。

久しぶりに会話をした気がしたからだ。

「それは良かった、今から食事に行きます。

ついて来て下さい。」とライルが言い、

俺は軽く頷く。下手に口を開けば変な言葉づかいになりそうだからだ。

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