4:筋トレバカ、助ける

「はてさてどうしたもんか...」


:救援は?

:この配信見てる人が結構出してる

:でもこの階層がどんくらいか分からんから時間かかると思う


帰りたくても帰り道がわからん

上への階段を探すにしても、ダンジョンは下へ行くほど広くなる(ボス部屋を除く)ので探すのは困難

そして目の前には下への階段と禍々しい気配...


「......いっその事ボス倒すか...」


:おいそれはさすがに無茶やろ!

:ボスは流石にやばい

:死亡配信になっちゃう!

:たしかにボス倒したら入口まで転移できるけどさ...

:おい!ボス部屋に言っても死ぬだけだ!やめとけ!

:↑同様で誤字ってるぞ

:↑お前もな


「...まあとりあえず入るか!」


:ハ?

:え?

:こいつアホなん?

:↑違うで、脳筋や

:↑大して変わらんわ


そして階段を降りた

ああなるほど、一方通行か

向こう側は見えるのに謎の壁に阻まれる

そんなことはさておき階段を降りた先にいたのは


「でかい牛...二足歩行?斧持ってる...」


:あっ

:これはオワタ

:ミノタウロスや...

:S級モンスターや

:死亡配信確定か

:待って誰が倒れとらん?

:え!?あれアリスやない?

:ほんまや!

:そういえばアリスがこのダンジョンで、ダンジョン講座するって告知しとった...


あ、こいつなんか昔の本かなんかで見た事あるな

たしか...ミートストロガノフ?


「あれ倒すのか...ミートストロガノフ」


:それちゃう

:それ料理名!

:んー似てなくもないけど!

:こんな状況見とるのにお腹すいてきたわ

:↑俺も

:緊張感無いなった

:というか主コメント見てなくね?

:↑今更やろ

:みんなアリスちゃんのこと忘れとらん?


さすがにボスなだけあって硬そうだな

まあとりあえず


「先手必勝!!」


投石したものの、ミノタウロスに当たった瞬間石が粉々になる

しかもこっちに気づいた


「っ!?バケモンが!」


:ファ!?

:あのA級の超越種ですら倒した主の投石が!?

:バケモンがバケモンにバケモンって言ってる

:まあひとまずアリスちゃんから標的は主に変わったっぽい


ミノタウロスがこっちに突進してくる

ここまでは金斗も想定していた

だがその想定が甘かった

その巨体に合わないスピード


「速!?避けれるか!?」


しかし驚きで反応が遅れたため避けることが出来ず吹き飛ばされる

そしてドンというすごい音と共に壁に叩きつけられる

衝撃が強かったのか内蔵がいくつかやられたようだ

幸いなことにミノタウロスから距離が取れた


俺はカバンからさっき手に入れたポーションを取り出し飲む

するとすぐに損傷は完治

ミノタウロスはこちらに斧を構えて来ている

普通ならここで対策を考えるのだろうが

安堵と共に来た怒りで冷静な判断を出来なかった

その結果どうなったか


「...痛えじゃねえかこの野郎ー!!!」


真正面からの全力パンチ

反動で右腕が吹っ飛んだがそれと同時にミノタウロスの体も吹っ飛ぶ

さっきと立場が逆になりミノタウロスが鈍い音と共に壁に叩きつけられる

そしてミノタウロスが離した斧を拾い大きく振りかぶり下ろす

するとミノタウロスは死んだのか消えて、宝箱が出現した


宝箱はボスを倒した時にのみ出現し、倒した人にのみ使えるその人に合う武器や防具、魔道具が手に入る


金斗の場合出てきたのは...


「これは...篭手...だよな...」


だが、金斗でも分かる異質さを放っていた

無意識に篭手に手を伸ばす

すると手に吸収された

だが何となく使い方はわかった

いつでも思い浮かべるだけですぐに付け外しができる篭手、しかもそれだけでは無い異空間収納付き

気づいたらそのインベントリ欄にカバンが入っている


「なんでもありかよ.........あ、配信」


:やっと気づいた!

:そんなことよりアリスちゃんを助けてくれ!


「え?アリス?」


そして辺りを見回すと地面に横たわっている女の子

血もかなり出ている。

急いで助けんとヤバそうだな

俺は急いで駆け寄り

エリクサーを飲ませる

すると直ぐに傷が治り目を覚ます


「お、良かった起きた...!」


「!?」


逃げられる

そりゃそうだ

名前も知らん人が目の前にいたら警戒するわ



あとがき

お久しぶりです

これ書いてる途中で3回データが飛びました

終わりがキリ悪くてすいません

結構イラつきながら書いたんで誤字多いかもです

次回も気長に待ってください

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