第4話

「深雪今日仕事は?」


「早番だったから。コーヒーいれる?」


「うん」



深雪は青山一丁目のあるジュエリーショップで働く社会人で、ついこの間の誕生日で26歳になった。

俺とは学年的に5つ違いだ。



「今日会社で怒られちゃってさ、なんか葵に会いたい気分だったんだー」


「そっか」


「飲み会だった?」


「なんで?」


「酒臭い」


「あはは」


「あと香水臭い」


「………」


「葵、遊んでるねー」



…どっちがだよ。



そう言ってやりたかった。


だけどそう言う前に、深雪に唇を塞がれたから言えなかった。



ふわっと深雪の甘い香りがした。

それに混じってタバコの香りもした。




風呂上りなのに、…深雪はタバコを吸わないのに。

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