第5話
―――――――……
その何日後かの日曜日、またいつものように雪枝は俺の家に来ていた。
この間見れなかったDVDを一緒に借りに行って見ていた。
雪枝は俺の肩に寄り掛かりながらじーっとテレビを見てるけど、
俺はまだレポートが終わっていなかったから、黙々とそれを続けていた。
1時間くらい経った頃、
まだ途中だったのに突然雪枝がテレビを消した。
「ん、どしたの?」
不思議に思って、雪枝を見る。
「つまらない」
そう言って雪枝は俺から離れてベッドにふて寝し始めてしまった。
なんだそれ。
俺は少々呆れ気味で深くため息をつき、ペンをテーブルの上に置いた。
「雪枝、たまにはどっか出かける?」
「どっかってどこ」
「どっかはどっかだよ」
「なにそれ」
「………」
最近の雪枝は、ちょっと様子がおかしい。
いや、本当は昔からこうだったのかな。
ただ気づいていなかっただけで。
――『付き合ってもう半年は経ってるでしょ?そろそろ倦怠期っていうか、お互いの嫌な箇所とか見えてきてもおかしくないんじゃないかなと思ってさ』
倦怠期。
お互いの嫌いな箇所。
言うならば、
雪枝のこういう所が嫌い。
「ねぇ雪枝は、俺のこと好き?」
静かに、
ふて寝した背中に語りかけるように尋ねた。
「なんで?」
そう言って振り返って、
少し笑いながら俺にキスをする雪枝。
こんな雪枝が…俺は嫌いだ。
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