第4話 ランク戦のメンバー

「次に、この学校にしかない『ランク』に関して教えよう。これについては有名だから知ってる人も多いと思うが詳しい事は知らないだろう。まあ天王寺は知ってるかもしれないが…。」


「いえ、私も詳しい事はあまり…。」


「そうかそうか、じゃあ詳しく説明するぞ。まず、みんなには4人から6人のグループを作ってもらう。同じ学年ならクラスが違っても構わない。試合に出られるのは4人までだけどな。そして定期的に行われる団体戦で勝てばランクが上がる。ランクは基本的に星の数で分けられる。制服に必ずつけるように書かれてあるから今みんなも胸につけているだろう?まだ星1だがな。」


(これか…。)


ランクのものだとは思っていたが団体戦だったとは…。


『…六芒星ヘキサグラムか。』


(そうだな。今は陰と陽の調和だっけ?)


『そうだが…まあコレの意味ではないだろうな。』


(なんか知ってるのか?)


『…今は東雲というやつの話を聞け。』


(わかった。)


今明らかにはぐらかしたな。


「それとランクは全部で5段階ある。3級と、2級と、2級上と、1級。それから最後に特級だ。特級に関しては上級生でもいるのは2チームだけだな。まあ、まずは2級上を目指すといい。2級上もレベルが高いからな。」


そこで1人の生徒が手を挙げた。


「あの…先生。今言った階級というのは他の上級生方も含めてるように聞こえたんですけど…、団体戦は上級生も含まれるのですか?」


「ん?ああ、言ってなかったな。その通り。上級生も含めるぞ。ただだからと言って弱腰で行っても絶対に勝てないから強気にいけよ!」


(上級生もか…。)


『ま、経験は違えど確かに能力によって強さは変わるんだからどの学年も含めるのは言われてみりゃあ当たり前だな。』


(一気に難易度が上がったな。)


「ランク戦の割り当てはこちら側でやるが上の階級のやつに当たって勝てば階級も上がりやすいぞ。それと、みんながランク戦やるのは夏休みが終わってからだからな。あとの詳しい説明はガイドブックに書いてあるから読んでくれ。それじゃ、説明は以上!解散!」


そういって東雲先生は今日のやることを終わらせて早々に職員室に帰って行った。


(今日は説明だけか…。)


『やることねぇなら先にランク戦のメンバー決めるか?』


(なんの情報もないのにどうやってだよ…。)


『俺が見りゃ分かる。』


(ああ、そうだったな。それじゃあ帰りながら話すか。)


コイツ便利だな。


『おい。今便利な物だと思っただろ。』


(ハハ、まさか。それで、優秀そうなのは誰なんだ?)


『そうだな…。まあまず天王寺っていうのは入れといて…お前の右隣も優秀だ。』


(へぇ…。あの元気いっぱいの?)


『ああ、あの脳筋は確実に戦いで役に立つ。ああいうのはいざって時に強い。』


(あと1人必要だな。)


『ああ、そうなんだが…、お前の左隣も優秀何だろうが…。』


(俺は運がいいな。それで、何か問題が?)


『アイツはヤベェ・・・。』


(ヤバい?)


『ああ。ドス黒いオーラが漏れ出てるぜ。ありゃあ俺みてぇな邪神だな。ただあそこまで強いのは見るのが親父以来だ。』


(そりゃあつまり…強いってことだな?)


『お前アレを仲間に入れるのはやめとけ。こっちがやられそうだ。』


(やられるって?)


『わからん。ただ、アイツはヤバい。本当にやめとけ。』


よし、チームに勧誘するか。


◇◆◇


「天王寺、ランク戦組まないか?」


「…少し考えさせてください。」


「ま、そうなるよな。別にいいが。」


「リアンさんは悩まずに来ましたね。」


「当たり前だろ?校長の娘なんだ。さっきも勧誘されてたじゃないか。」


「そうですけど…。」


もうちょっと考えてから来る慎重な方だと思ってましたと言わんばかりの視線だな。


「実は、もう誘う人は決めてんだ。」


「…早いですね。私はともかく他の人はどう決めたんですか?」


視て・・決めた。」


「…そうですか。明日、返事をします。」


「ああ、いい返事を待ってる。」


さて、次は…


「おはよう、剛田。」


「リアン!おはよう!何か用か?」


「実は、ランク戦のメンバーを今勧誘中でな…。どうだ?一緒にやらないか?」


「!俺でいいのか!なら喜んで!」


「おお…即答。」


「誘ってくれる人なんていなかったしな!それで、他のメンバーはどうなんだ?」


「ああ、それなんだが…。」


俺は右側を見て言う。


「珍しく起きてるけど一緒にランク戦やらない?」


「…俺らまだ名前も知らないよ?」


「関係ないだろ?そんなの。」


「…。」


「…。」


「…分かった。あと俺の名前は神喰伊織かみじきいおりだから。あんたは?」


「リアン・ロベスだ。よろしく。」


思ったよりスムーズにいったな。


『これであとは天王寺の返事次第だな。』


(ああ。)


そこでチャイムが鳴った。

今日から本格的に授業だ。


そう思い、俺は自身の机に座った。

まだ、俺の学校生活は始まったばかりだ。


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友達(?)増えましたね。

ここからはキャラ増やしていく予定ですからみんな頑張って覚えてほしいです。

あとついでにポチッと⭐︎とコメントなどお願いします。

やる気に直結します。

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