第11話堕ちる

午前中の作業が終わりお昼ご飯の時間になったので俺は仕事仲間と一緒にお昼ご飯を買いにスーパーに向かった

「いや〜今回の現場は近くにスーパーがあって助かるな」

「そうですね、たまに山の現場だと自販機すらないから現場に行く前に持って来ないと昼飯食えなかったりしますからね。」

「他が居なくて1人の現場だと中抜け扱いでしれっと買いに行くんだよな」

「たまに麓の弁当屋が移動販売してくれる事も有りましたね」

そんな雑談をしながらスーパーに到着

みんなは弁当やお菓子飲み物を選びながら店内を物色してる俺は一目散に惣菜コーナーへ。

「今日は何にしようかな?唐揚げ?煮物?焼き鯖?酢豚に青椒肉絲?んー悩むなー。」

おにぎりが有るから惣菜のおかずだけが俺の目当てなのだ(飲み物はプレハブにある)

んー・・・よし今の気分はお魚だから、この白身のフライと鯵の南蛮漬けに決めた。素早くお目当ての物をゲットしてお会計を済ませてみんなを外で待つ、ちなみに歴が長い(年上の方)人はお買いもが早い、てか毎日ほぼ同じチョイスな人が多い気がする、若い人はカップラーメンとかパンとか昼飯は簡単な物で早く終わりそうだがお菓子で悩んでる奴が多い、大体どの現場でも差し入れや準備してくれてるお菓子が有るんだが和の物や口の水分を持っていく奴が多くて好みじゃ無いみたいだ(まぁ体力仕事で喉が渇きやすいのにさらに水分持っていかれたらね)


そんな事を考えていたらみんな集合したので現場に帰る、気の早い人はもう手軽に食べれるものを食べ始めてた。

現場に到着した俺はダッシュでプレハブに駆け込み、みんなのお茶を淹れ始める普通は下っ端(年少者)がするのだがお昼ご飯は美味しいお茶が飲みたいのだだがら率先してお茶を淹れる(察してくれ)

満足感の白身のフライとサッパリ鯵の南蛮漬けに大満足した俺は午後からの仕事に備えてお昼寝タイムで英気を養う


昼休憩も終わり午後の作業を開始、今日は調子が良くなんか作業が捗っていた一昨日の地獄の様な往復作業も今日はサッサと運べるし何時も重たく感じる工具を使った作業も余裕なんだよな余りに作業が早く進むから他の作業員が心配してたりしたし、そんな午後の作業をしてるともう今日の作業時間も後少しの所で、ふと身体から力が抜ける感覚がした、なんか嫌な感じがして壁に持たれ込んだらそのまま立ち上がれなくなっていた、立ちくらみに似た感覚と視界が揺れ音がエコーがかる、気づいた仲間が駆け寄って来て何か言ってるが五月蝿いだけで何を行っているかわからない。

もう一度何かが抜ける感覚がして俺の思考は暗闇に堕ちた




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