覃_Myc

第1話

起きたら二時だった、しかも午前。


…最悪の目覚めだよ、寝付きが悪かったのにおまけで目覚めも早いとは。

目がこんな簡単に覚めるものかね?おかしいだろう…そう思いつつ空っぽの冷蔵庫を漁る。

「いや空っぽって書いてるある通り何も無いけどね!?」と声に出す。

何してるんだコイツ?みたいな目で見ていたら、「いやな、見られてるんだから、俺らの生活は…」とぼやく、あまり現実は直視したくないのだから、黙っていて欲しい。

そのあと再び床に就くも、入眠に苦戦し、顔を顰めていると、不思議と笑えて来た。

そう、ハイになっているのだ、深夜に起きていたら誰でもちょっと気分が高揚する、そしてこの部屋には誰もいない、そうだ、今しか出来ないことをやってみよう。

「一体何をすると思う?」

「そうだな、例えばこうして炬燵に座って…」

「アンヤンヤンヤンヤンイァ-!!!!(顎をブルブルさせる)」

「プルルルルルッ!イェエエエエエエ!!!」

…彼は至って健常だ、たまにはこういう日もある。

彼はその後、隣人からの壁ドンに怯み、YouTubeで時間を潰し、蜜柑を九個食べ、4時半にそのまま炬燵で眠りに落ちた。

因みに、蜜柑の白い部分は、アルベド言うらしい。

「さて今日は休みか!あいつの家遊びに行こーっ!」

そう言い鍵とスマホだけ持って彼は家を飛び出して言ってしまった。

…しかし団地の隣人がその友達なので、特に問題は無い、忘れ物があるなら取りに帰ればいいのだから。

彼らは小学生からやることが変わっていないが、気にしてはならない。

「コンニチハー!!!いるー!?!?!?!?!?」

おいコラ黙れ公害、そう言いながら雪駄で気怠そうに出てきたのは…そう、友達だ、やっと出てきた、物語の根っこに居る人ですよ。


じゃあこれここまでで終わります。多分続きは無い

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覃_Myc @Myc_29

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