カーネーションの約束
@smppi
第1話 ある夜
ある夜、私と貴方は一日の疲れを癒すためベッドに入っり寝るまでの穏やかな
時間を過ごしていた。その時貴方は何か言いたげな様子だった。私は彼に聞く。
「さっきから暗い顔してるけどどうしたの!なんか嫌なことでもあったの、?」
少し私は心配気に貴方に問いかける。すると貴方は重い口を開いてこう私に伝えた。
「ずっと隠してたことがあるんだ。」私の心は雲が立ち込めるかのようなモヤモヤ感でいっぱいだった。どうしても気になるのでつい焦って聞いてしまった。
「いやだなぁ、笑 貴方が隠し事なんて。聞かせてよ笑」
私は極力笑顔であなたに接していた。すると貴方は安心したのか表情が和らいだ。
すると貴方は私の方を向きいつものにっこりした顔でこう言った
「こらこら笑 疲れを癒すためにベッドに入ったんだろ?笑そんなに焦らないの、!」いつもの笑顔、とは少し違和感を覚えた。私の目にはその笑顔のどこかに少しだけ寂しさや悲しさを感じた。一年付き合っていたらこんなことまでわかってしまうのだろうか。時の流れは恐ろしい。そう心の中で思っていた。するとさっきの問いの答えが返ってきた。私は貴方が口にしたことに驚くよりも先に唖然としていた。貴方は私にこう告げた。
「ずっと隠していた。実は俺は殺し屋なんだ。漫画でしか聞いたことないよな殺し屋なんて、笑」まるで別れを覚悟したかのような目で私を見つめこう答えた。
「えっ、。殺し屋、。」私はどう答えたらいいかわからず困惑しこう貴方に返した。
今まではふざけてキスしてきたり強めにハグしてきたりかわいい貴方だったけど今は殺し屋の彼、。正直怖い、、。だけど、貴方と一緒にいたいと思えた。
黙り込む彼に私は伝えた。
「そうなの、。(正直信じられない)けど、貴方がそんな暗い世界にいるって思うと、私胸が締め付けられるよ。どんな人生でも私に優しくしてくれたり結婚したらの話をしてくれたり、私の為に必死に何かをしようとしてくれたり、それが貴方のことが大好きで愛してる理由だし、これからも一緒にいようと思える理由だよ。貴方のこと愛してるから!」
彼は今にも泣きだしそうな顔をし私を強く抱きしめた。私は殺し屋の貴方だとしても愛おしくて貴方の額にキスをした。
「これからも一緒にいるか、。」
貴方はそう言った。
「どうゆうこと、?」最悪のことを考えてしまい、不安感が高まる。
貴方は少し黙って下を向いた後にこう私に伝えた。今でも覚えている。
「一年後にデカい任務があるんだ。その任務はすげぇ過酷らしいんだ。今までヤクザ、ハングレ、麻薬密売人やらに勝ってきたが、その任務は国が相手なんだ。」
国、。とても普通の人生を送ってきた私からしたら訳が分からなかった。
私は貴方のいる世界の恐ろしさや命の軽さを知り、途端に貴方が死んでしまうのではないかと不安、心配をした。貴方はその任務について話を続けた。
「その任務で俺は死ぬかもしれなー、、」「ちょっと待って、!」
私は貴方の手を強く握った。【死ぬかもしれない】その言葉が私の頭の中で何回も響く。あまりにも受け入れがたい現実に私は嗚咽した。少しして私が落ち着きを取り戻すと貴方は話にもどり、続けた。
「正直今回の任務は過去類を見ないほどの難易度で生きて帰ってこれる確率が低いんだ」私はいつもそばでニコニコしている貴方が死ぬなんて想像もできなかった。
「国にはどんな奴がいるのかもまだわからない。だけどその任務を任されたのなら、成功させて柚乃のもとに帰ってくる。」
その言葉に私は貴方が生きて帰ってくるかもしれないと少し安堵しつつ、生きて帰ってきてと本気でいるかもわからない神様に願った。
ボロボロでもいい、どんな形であれ貴方が返ってくることを切に願った。
貴方は今まで見たことないくらい真剣な表情で私にこう言った。
「もし俺が死んだら、柚乃のもとには遺体になって帰ることになる。そしてもし俺が死んだら俺のことは忘れて幸せになってくれ。柚乃を取られるのは嫌だ。だけど俺が原因で柚乃が不幸になるのはもっと嫌なんだ。だから頼む約束してほしい」
貴方の言葉を聞いて私は胸が張り裂けそうだった。つい私はあまりにもひどい現実をつきつけられ、泣いてしまった。私は貴方の手を握りしめ首を横に振る。
「ばか、。そんなこと言わないでよ、。」声が震え、貴方の胸に顔を埋めた。
死んだ後の話なんか聞きたくなかった。貴方が死ぬなんて考えたくない。嫌だ。
貴方のことを忘れるなんて生まれ変わっても無理だ。そして私の脳裏には、
あなたと過ごした一年の思い出がフラッシュバックするかのように流れる。
「ねぇ、。貴方は私が取られ鵜の嫌なんでしょ、?それと同じように私も貴方を失うのが嫌なんだよ、!、」涙でぐしゃぐしゃになり、嗚咽しながら私は彼に伝えた。
「ごめんな、。(どんな形であれ幸せになってほしい)」
私は貴方が私をどれくらい想ってくれてるのかを実感し更に貴方を失うかもしれないという不安、恐怖が増していった、。
そしてその夜は貴方と今までにないくらいくっついて寝て、。朝を迎えた、。
それから一年後、、、。
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