今日もねこがる開店です。

たこやきさん

第1日目(=^x^=)

「ふわぁぁぁ。」

 わたし、虹色夢にじいろゆめ。今日もわたしは、眠たいながらもねこがるを開店させる。開店時間は17時。夜型のわたしが、こんな真っ昼間に起きて店を開店させる。(真っ昼間か?)ここは「ねこちゃんがーるずかふぇ」通称「ねこがる」である。

 ねこみみ、ねこひげ、ねこのしっぽをつけた従業員たち、「ねこちゃんがーるず」。「ねこちゃん」とよばれる従業員、ねこちゃんがーるずたちはあくまでも人間である。主にねこちゃんたちが接客をし、オーナーであるわたしは客の人数を記録したり、ホームページやニャイッターやニャンスタの更新や売り上げの管理をしたり。わたしは接客などという人とのコミュニケーションが必要なものは大の苦手。接客はねこちゃんたちに任せっきりで、悪いなと思うこともある。そんなねこちゃんたちは、老若男女いろんな人がいて、30を超える人もいれば、成人になっていない人もいる。そして何より、個性強めである。

 

 ねこがるの仕組みについて簡単に紹介しよう。ねこがるは出会いを求めるものたちが多く集まる、合コンねこちゃんカフェのようなものである。(ものである?)我ながら略し方がとてつもなく下手だがまあそれは一旦忘れよう。ねこちゃんとご主人様は契約完了後カップル成立となる。その後本当に付き合うかはそれぞれだが、契約を持ちかけることはあなたが好きです、といっているようなものなのだ。あくまでもお金稼ぎを目的として、契約を持ちかけるねこちゃんもいるが、本当に愛せる人を探しているねこちゃんもいて、ほんっとうの人それぞれ。本当にねこちゃんたちは個性強めである。もしもご主人様が一ヶ月間連続で来なかった場合、ご主人様が契約解除を宣言した場合等に、二人の関係は赤の他人へと戻る。

 ねこがるでのサービスはねこちゃんによって大きく異なる。例えば赤耳梅あかみみうめ。彼女は一ヶ月間連続で来店してくれたご主人様に歌とダンスのパフォーマンスを披露している。梅もそのご主人様も成人している。梅のご主人様、淦井赤斗あかいせきとは太陽光パネル製造会社の社長。毎日来店できるわけがない。赤斗はクールな割に梅への愛がすごい。(いやほんとに。)気さくで明るい梅の方が照れ屋でいかにもなツンデレである。そんな梅は売り上げNo.3。まあご主人様社長だもんな。

 ねこがるでは売り上げ額が高い3人には毎月ボーナスが支払われる。そのため、ほとんどのねこちゃんたちは日々奮闘中である。『ほとんどの』ね!

 今日はここまで。それではまた明日会おう。

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