ふぁ!!ななんだって!!

「なんか来る」

クラリスがさけぶ。

何なんだ一体。

それは唐突に降ってきた。

やばいやばいやばい本能が叫んでいるこいつはやばい。

「骸の魔女ですピザ」

そいつは死体だったリッチーっていうやつだ。骸骨じゃなくて死体っぽい感じの見た目。死後さほど時間がたっていないような見た目だ。生気の無い顔が否応なしに死んでいる?事がわかる。

そして何より禍々しい魔力が凄く不快。

「忌々しい魔力だ消えろ」

あいつは唐突に俺に家より巨大な火球を撃ってきた。

「クリエイトアイス」

アイスウォールは決まった形決まった大きにしか出来ないので、より大きな壁をこれで作る。

だが防げず吹っ飛ぶ俺。

いつの間にか俺とクラリスは変身していた。あれ?

「丸男?」

「説明してる暇は無い逃げろー」

語尾のピザ付け忘れてるよ。

そうやすやす逃げられるものか。

そうだこうしよう。クリエイトアイスで人形を大量に作る。そして動かす。ゴーレムと言うより人形と言った方がいいかな。これを何体も出す。

「こんな事も出来たんだ!」

クラリスに驚かれる。

「前から練習してたんだ」


「逃がさないよ」

骸の魔女が帽子を被ったゾンビを召喚する。

「お前たち足止めしな」

あっちも兵隊を出てきた。ゾンビとはいえたくさんいるからつらい。と言うかあの連中昼間なのに燃えない。

「なんでこいつら昼間なのに燃えないんだ!?」

「こいつらは私の特別製だからだよ」

律儀な説明敵。もしかしてと思いゾンビの帽子を剥いで見る

「あっ燃えた」

帽子に仕掛けがあったらしい。

「なんですぐ分かるんだい!まあいい消えろ」

骸の魔女はもう1発ファイアーボールを撃ってきた。よ避け、切れずに左手が吹き飛ぶ。この魔法少女服着てれば丸男の防御魔法?が効くはずなのに貫通したらしい。

「防御貫通したじゃねえか情けないぞ丸男」

「ごめんピザ」

難しいな。これ。

「おい骸の魔女なんでこんなことするんだ」

「生きとし生ける全てが憎い憎い憎い憎い妬ましい死ね死ね死ね」


うあああ無理。

逃げづらいけど接近戦ならどうだろう。

とゆうわけでむしろ近づいて仕留める。

「うわあ近づくピザ!?」

「いい的だねファイアーボール」

「アイスボール」

相殺は出来なかった。けどピザカッターを召喚してファイアーボールを斬る。

「なに!」

「あああ」

「ゾンビ召喚」

「あたいを忘れたかい」

クラリスが弓で骸の魔女の背後から弓を射る。こっそり裏に回っていたらしい。

「おりゃ」

俺が前からピザカッターで殴った。骸の魔女の首がポロリと落ちた。

「クソ完敗だ」

そのまま喋る骸の魔女。

「怖」

「さすがにもう死ぬよ」

そりゃそうだ。一応身体をアイスクリエイトで凍らせておく。

「用心深いね」

「そりゃどうも。一応聞いておくがゾンビどもを蘇生する方法あるか?」

「ないね。まああいつなら出来るだろうけど」

「あいつ?」

あたしが作った最高傑作にして失敗作聖女アクアロードゾンビだよ。

「はあ?ななんだって?」

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