第8話

しばらく木の上からゾンビ狩りしていると雪が降ってきた。風も吹いてきた。ゾンビも動きを止めた。降りて確かめると

「凍っとる!」

この世界のゾンビは死ぬと消える。まだ死んで無いはずだ。コツコツとナイフで突く。軽くつついてみる固い手応えがある。

「えいや」

思いっきりゾンビの首を切りつける。

「痛」

手首痛い。真っ直ぐ刃が立って無かったみたいで刃が滑って手首捻っちゃた。ナイフの持ち方を工夫して、もう1回切るすると倒せた。

「せっかくだからナイフの扱いも慣れておくか」

なんというかナイフ何て日本でもほとんど使ったことないし。上手く使え無いのも当然。と言う訳で。ポツポツいるゾンビ達をナイフで倒そう。

切ったり突いたり殴ったりして周りのゾンビ達をしばらく倒し続けた。


とりあえず俺が昇ってた木の周辺のゾンビは倒した。それにしても歩きにくい。暗いし雪降ってるから当然か。あ、そうだ。

「アイスウォール」

地面からしっかり生えている。手で押したくらいではビクともしない。アイスボールで根元を攻撃し倒し床にする。よしこれなら歩きやすい。さすがにいくら疲れないと言っても。崖や木から落ちたらマズイし、という事で氷の床に座る。・・・


「落ち着かねえよ」

やっぱり壁欲しい。四方を壁で囲む。

「多少ましになったけど微妙」

屋根欲しい。雪に埋まるアイスウォールを細長くナイフで削って上に載せようかな?いやナイフが欠けたらやだしこのくらいで使いたくないかな。

既に刃こぼれしてるし。アイスボールでアーチ状に組めないかやって見る。

「無理っぽいな」

むむむそうだ!魔法はイメージだと言って改造する小説いっぱいあるし行けるんじゃないか。

「アイスウォール」

屋根になるイメージで生み出せた。

「やったぜ」

見事な豆腐建築の完成だ。そのまま床に横になる。

「固い」

何となく動き続けているのはいや。休もう。

人間時代の習慣なのだろう。

疲れた。肉体的な疲れは無いけど。精神的に疲れた。朝まで待つか。

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