1分でだいたいわかるクトゥルフ神話の解説

藤原くう

クトゥルフ神話って何?

クトゥルフ神話は、ハワード・フィリップ・ラヴクラフトと、その友人たちによってつくられた架空の神話です。


特徴としては、コズミックホラーと呼ばれる宇宙的な怖さをかきたてるものだったり、人間の理解を超えた神々だったりモンスターだったりが現れて、ヒトの心だったり体だったりを木っ端のようにぶっ壊していきます。


それは、クトゥルフだったり、ニャルラトホテプだったり、ミ=ゴであったり、あるいは食屍鬼グールだったりします。見るだけで発狂してしまうようなおぞましい姿をしていて、人間にはわからない理由で動いています。


また、特徴的な本が出てきます。ネクロノミコン、無名祭祀書ネームレスカルト、エイボンの書……。そこには、科学とは矛盾した恐るべき真実や、神々、魔術が記されているのです。


この壮大な神話はラヴクラフトだけによって書かれたわけではなく、多くの作家によって発展してきました。シェアドワールドというやつで、クラーク・アシュトン・スミスやら、ロバート・ブロックなどなどラヴクラフトの友人たちや、その影響を受けた作家たちによって今もなお広がっています。


そして、現在を生きる作家たちにも影響を与えていて、たとえば「スタンドバイミー」のスティーブン・キングはその代表例ですし、日本で言うなら「這いよれ!ニャル子さん」や「ウルトラマンティガ」、「デモンベインシリーズ」はては「Fate/Grand Order」にまで及んでいます。


TRPGなども盛んであり、エルフやドワーフ、ドラゴンがいるファンタジックな世界とは一風変わった世界観として、今なお、拡大を続けている神話体系なのです。

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